「La Liste 2018」のTOP 1000ランキングからアジア各国の「食いしん坊度」を試算 Pt.1

La-Liste-TOP1000

さる12月8日、世界のレストランのランキングサービス「La Liste」の2018年度のリストが公開。世界165カ国の550のガイドから約2615万のレビューをスキャンし、公平なアルゴリズムにしたがってランキング化したというこのサービス。アジアに絞って、いくつかの視点から眺めなおしてみました。

「La Liste(ラ・リスト)」とは

フランス政府も関わり発足した「La Liste」も3年目。「La Listeはアルゴリズムに基づいたグルメガイドとレビューの情報蓄積サイト。

世界最高峰レストランの完璧なランキング」という触れ込みのガイドのガイドです。

 

さすがに完璧とまで言えるのかとは思いますが、現存するランキングのなかではもっともフェアなランキングだと捉えてはいます。だからこその安心感と、だからこその新鮮味のなさが共存しているとも。

評価を拾ってきているメディアが、ユーザーの口コミサイトからNYタイムスというようなジャーナリズムまで含まれているので、ユーザーによる純粋な人気投票である「Trip Advisor」などよりは、食通向けのランキングになっていることは確かです。

その一方で、元ネタとなるメディアから該当レビューを拾って、集計したものを1年に1度公開するというシステム上、本当に新しいトレンドは入ってきづらいロジックであることには変わらないからです。

 

「La Liste」の数字を使って遊んでみよう

各エリアでどんな店舗がランクインしているかは別の機会に紹介しますが、目下のところ、もっともフェアなランキングであるなら、この数字を使って遊んでみたくなってしまう、統計好きの管理人なのです。

ここから、各国のハイエンドな外食文化への熱意みたいなのが数値化できないかな?という気がして、仮に「食いしん坊度」と名づけたランキングを試みてみました。

当サイトはアジアのレストランを扱うものなので、話をアジアに絞り、フラットなランキング表をつくってみます。TOP 1000へのノミネート数、そして各店にはポイントが付いていますので、それを累計した国別総ポイントを上から順に並べてみました。

国別ノミネート数では日本がアジアNo.1、続くNo.2は中国、No.3は香港

店舗数 総ポイント
1 日本 135 11796.00
2 中国 90 7387.25
3 香港 21 1861.50
4 大韓民国 11 915.50
5 タイ 10 853.00
6 マカオ 7 636.75
7 シンガポール 7 624.50
8 台湾 7 589.00
9 インド 5 401.50
10 インドネシア 2 162.75
11 モルディブ 2 160.00
12 ベトナム 1 84.00

グラフでビジュアル化するとこうなります。

La-Liste-TOP1000-point

日本は世界ランキングでもフランスを押さえ、1位のランキング入り店舗数を誇ります。中国が世界3位です。

ただ、これを計算しながら、ちょっとした疑問が浮かびました。中国は日本と比べ、人口は約10倍、GDPは約3倍の規模の国です。ハイエンドな良店が生まれる要因が、人口や経済の規模に比例するなら、中国は日本の3~10倍の数の店がノミネートされていて然るべきです。

でも、そうは単純ではないところが、むしろ面白いところ。食に関して積み重ねてきた歴史も違いますし、携わる人びとの技術レベルにも関連するでしょう。また、そういったハイエンドな美食を好む客がどの程度いるかなど様々な環境が要因になるのは当然のことです。

つまり、この数値のギャップが、国の規模とハイエンドな良店の比率ですので、違ったものが見えてこないか、と。

ハイエンドな「良店密度」では、モルディブがアジアNo.1、続くNo.2はマカオ、No.3は香港

結果から先にお伝えすると、その「良店密度」は下記のようなランキングになりました。

計算式は「La Listノミネート総得点÷人口比÷1人あたりのGDP比」なのですが、かなり複雑な数字になってしまったので、日本を100にした場合の比率で整理し直しています。

「食いしん坊度」ランキング

1 モルディブ 1865.7
2 マカオ 595.1
3 香港 242.9
4 日本 100.0
5 シンガポール 88.1
6 タイ 87.8
7 台湾 46.6
8 中国 27.6
9 大韓民国 27.2
10 ベトナム 17.4
11 インド 7.4
12 インドネシア 7.3

こちらもグラフ化してみましたが、見にくくなるので、トップのモルディブは割愛しました。

La-Liste-TOP1000-rate

モルディブ、グラフに入れ込めないくらいすごいですね。「La Liste」TOP 1000へのノミネートは2店ですが、人口約42万、GDP35.91億USDという国の規模に比較すれば、良店が相当な密度で存在するということです。

ご存知のように、モルディブはハイエンドなリゾートなどを誇る観光産業で生きている国なので、国内需要ではなくインバウンドの訪問客に負っている部分は大きいでしょう。

macau-michelin-guide-restaurant

同じく、マカオも似たような構造でしょう。カジノをはじめとする、大きなお金を落とす訪問客に支えられて、ハイエンドなレストランも、他国に比べればかなり高い数値になっていると思います。

と、突出した数値を残した国は、観光立国として成功しているエリアですね。もしかしたら、例えばバリ島などその地域だけでみたら、インドネシアも近い数値になるかもしれません。

逆に言えば、国全体として観光産業に頼らざるを得ないのが国の姿としていいのかどうかは、また別の論点です。

個人的には伸びしろの大きい台湾、タイ、中国、ベトナムあたりに注目

香港あたりから国内需要も含まれているのでは?と推測していたのですが、日本と約2.4倍の差があることに驚きました。上記の観光立国が高い数値を残すという法則がある程度正しいなら、香港はかなりの部分観光地としてまわっているということかもしれません。

日本、シンガポール、タイあたりが平均的な数値となるのでしょうが、上位と比較していくと、もう少し伸びしろが残っているような気もしてきます。

Shanghai_Mr&Mrs-Bund

ますますボーダーレスになっていくアジアですので、ある程度、この数値の差が縮まってくるとは思います。現在のランキングより、その推移のほうが気になっています。

私自身は、確立されたものより、新しい流れを探してくほうが楽しい性質です。この統計から見る限りでは、2018年は、台湾、タイ、中国、ベトナムあたりの伸びしろの大きい国から出てくる面白い店に注目していきたいなと思いました。

食いしん坊度の完成までの道は、まだまだ続きます

本音を言うと、ここまで観光産業に引っ張られた数字になったことが、想定外でした。「食いしん坊度数」を探ろうと考えていたのは先に書きましたが、そこを訪れる外国人が食いしん坊なだけで、自国の人たちがそうであるわけではないですよね。

また、元となる数字のが、総消費額などという確かな統計ではなく、評価ランキングという恣意的な側面を残さざるを得ないものなので、まだちょっとしたお遊びだの範疇ですね。

何かいい資料を見つけたら、今後もロジックの修正を続けていってみたいと思います。

 

 

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