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なかなかコロナの収束が見えない昨今、せめて料理だけでも旅気分を満喫したい! 本場の味を楽しみたい!
そんな気分に応えて、通販でも入手可能なタイを代表するカレーの一つ「プーパッポンカリー」のレトルトをピックアップ。
どれがもっとも本場の味に近いかを、食べ比べてみました。
そもそも「プーパッポンカリー」とは?
タイ語では、「プー=蟹」、「パッ=炒め」、「ポン=粉」です。
つまり、「プーパッポンカリー」は、蟹のカレー粉炒めということ。
ちなみに、タイ料理には「クンパッポンカリー」もありますが、「クン=海老」なので、海老のカレー粉炒めになります。
どちらにしろ、主にシーフードレストランで提供される料理なので、カレーライスというより、あくまで言葉通りにカレー粉炒め。
別皿に盛られ、取り皿でジャスミンライスと絡めながら食べるのが正統です。
麻婆丼と麻婆豆腐の関係みたいなものを想像してもらえばいいと思います。
ぶつ切りにした蟹をココナツミルクや唐辛子が入ったカレーソースで炒めた後に、とき卵を加えて卵とじにする作り方が一般的ですが、レトルトにした際には、カニ感と卵をどう仕上げるかがポイントになるでしょう。
no.1:KITCHEN88「プーパッポンカリー」
内容量:160g
実勢販売価格:390円(税込)
袋を開けた途端に広がる蟹の香り、口にしたときに感じる卵のふんわり感、そしてじわじわと効いてくるトウガラシの辛み。
レトルトとしては、かなりのハイレベルなプーパッポンであることは、間違いありません。
タイの食品会社Octa foodsの直輸入品。
Octa foodsのカレーは、以前、「アジアンカレー巡り マサマンカレー」として『LIFE』などのスーパーでも入手できたのですが、今はなくなってしまったので、この「KITCHEN 88」ブランドは稀少なシリーズだと言えるでしょう。
なかでも、この「プーパッポン」が群を抜いています。
注目すべきは、ヤマモリの「プーパッポン」と同じく、目指した方向がバンコクの名店「ソンブーン」の味というところ。
かなりいい線を行っていると思います。
no.2:ヤマモリ「プーパッポン」
内容量:160g
実勢販売価格:378円(税込)
日本のメーカーではありますが、タイ・ラヨーン県に自社工場を持つヤマモリ。
こちらも目指した方向性は、「プーパッポンカリー」の発祥の名店『ソンブーン』の味と聞きます。
本場の味という観点だと、やはりきちんと現地の名店の味を研究している商品の評価は高くなりますね。
蟹の風味と卵のふんわり感が、「KITCHEN 88」にやや劣る印象ですが、この「プーパッポン」もさすが!という領域には入っていますね。
たまにスーパーでも見かけますし、ネットショップなら確実にあるという入手のしやすさも嬉しい逸品です。
no.3:スータイ(Soot THAI)「プーパッポンカリー」
内容量:160g
実勢販売価格:378円(税込)
『KALDI(カルディ)』で展開しているレトルトカレーのブランド「スータイ」の「プーパッポンカリー」です。
実はもっとも愛用しているのですが、No.1にしなかったのは、完全なレトルトではないため。
卵は別で、フライパンで沸騰させたカリーに入れて半熟に仕上げるのがデフォルト。
半調理だからこその卵のふわふわ感は抜群です。
蟹の風味もじゅうぶん。
赤トウガラシが2本入っていますので、辛さもじゅうぶん(私は苦手なので、よけますが)。
もっと辛味が欲しい方は、トウガラシ追い足しもいいと思います。
「あー、タイに行きたい!」と、もっとも思わせる現地の味です。
no.4:成城石井「desica 旨味たっぷりピリ辛 プーパッポンカレー」
内容量:180g
実勢販売価格:486円(税込)
蟹の風味が際立ち方では、一番だと思います。
「ズワイ蟹ペースト10%」入りと謳われていますが、このズワイ蟹がかなり効いています。
後足しではないのに、卵の存在感があることも好印象。
ただ、高級感が前面に出すぎていて、その分、上品すぎるかな?と。
求めている本場感、言ってみればB級感が若干薄めかな?ということで、このポジションにしておきました。
本場の味と比べなければ、純粋に美味しい蟹卵カレーです。
no.5:無印良品「素材を生かしたカレー プーパッポン(蟹と卵のカレー)」
内容量:180g
実勢販売価格:490円(税込)
うーん、ほかのクオリティが高すぎるせいか、値段の割には今一つな印象を受けてしまいます。
もちろん先入観無しに食べてみれば、一定のおいしさはクリアしているのですが、「プーパッポンカリー」として食べると、何かが違う。
少し和のテイストを感じます。一つには、干しエビが前面に出すぎているかと思います。
また、ほか比べてみると、具は少なめなので、食感がシャビッと汁気が多い印象なので、蟹と卵の存在感が薄め。
日本人に一般的なインドカレーや欧州カレーにちょっと寄せすぎている感が否めません。
タイの本場感は求めていなくて、カニと卵の辛くないカレーを食べたい方にはいいかもしれません。
まとめ
もっとも多くの種類の「プーパッポンカリー」がレトルト商品化されていたのは、2017年頃だったはずです。
当時は、セブンプレミアムから「プーパッポンカリー」、西友から「みなさまのお墨付き プーパッポンカリー」などが出ていたほどでしたが、その後、ディスコンになっていきました。
けれども、これは悲しい話ではなくて、こんなローカルなタイ料理が、お茶の間に進出する方がおかしかったとも思えます。
好きな人だけが強烈に好きっていうくらいで、ちょうどいいのではないでしょうか。
記憶を辿ると、それらメジャーブランドから出ていたレトルトは、日本人に食べやすさを重視した「嫌われない味」の方向でした。
とくに西友の「みなさまのお墨付き」は、ある意味で非常に印象に残る味でした。
美味しいのですが、まったくタイカレーらしさを感じないという別物の料理。
つまり、インドカレーの具に蟹と卵を入れたような味だったのです。
とはいえ、現在まで残っている商品が結局、本場の味をリスペクトしたものが多いところに、タイ料理ファンとしてはにっこりしてしまいまうのですが。
タイ現地で「プーパッポン カリー」を食べるなら、発祥の店『ソンブーン』へ!
タイ現地で「プーパッポン カリー」を食べたいなら、どこをおいても、『ソンブーン バンタットーン本店』は外せません。
実はここ、カレーの店ではなく、海鮮料理の店です。
それを身をもって知ると、なぜ蟹のカレーができたのか、実感できると思います。
もちろん味は絶品。
おまけ
謎の女性アーティスト xiangyuの「プーパッポンカリー」を見ていたら、蟹を丸ごとつかっているタイプでした。
この豪華版「プーパッポンカレー」も食べたいなぁ。
本家のバンコク『ソンブーン』にも、蟹丸ごとカレーのメニューがあります。
日本で食べるといくらなんだろ?
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