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名店を生んだ低温揚げの源流『とんかつ 燕楽』のメニューベスト5!
空前のとんかつブームにありながら、あまり話題になることの多くない隠れた名店と言えばいいでしょうか。
創業は1950年に遡る老舗。
『とんかつ 燕楽』と聞くと、暖簾分けされた大田区・池上のほうが有名で、さらに高田馬場から南阿佐ヶ谷に移転して超人気店『成蔵』も輩出したお店です。
率直に言うと、池上『燕楽』や『成蔵』のほうが上だと思いますが、この本家・御成門『燕楽』も見逃しておくのはもったいないお店だと思っています。
店の場所、店構え
店は、新橋6丁目にあります。
御成門駅から東に向かい、第一京浜の手前の路地。あるいは、JRの新橋駅と浜松町駅の中間くらいと言えばわかりやすいと思います。
正直、古臭い店構えとも感じとも言えますが、古くて味があるとも言えます。
それは好みの問題であり、ここのとんかつを好きになれるかどうかに左右されるかもしれません。
『とんかつ 燕楽』のおすすめメニュー・ランキング
あくまで主観ですが、この『とんかつ 燕楽』で食べるべきメニューをご紹介します。
my best 1:「ヒレカツ定食」2,400円
基本的に私はロース派なのですが、ここではヒレです。
なぜヒレかと言うと、比較的低温で揚げられるのが特徴で、ヒレの肉がふんわりと仕上がっているから。
極論すれば衣を食べるためのカツではなく、肉の旨味を閉じ込めるための衣。フレンチなどである包み焼きと同じ印象です
このレベルのヒレカツ定食としてはリーズナブルなところも魅力。最近の超人気店では3,000円程度になるでしょう。
このヒレカツを食べると『成蔵』がこの店出身だということが理解できます。
この低温揚げの良さを研ぎ澄ましたのが、『成蔵』なんだと思います。
my best 2:「ロースカツ定食」2,400円
「ロースカツ」(単品だと1,780円)は、肉厚。
こちらも低温揚げの特徴が活かされしっとりと仕上がっています。
脂身の旨さというより、赤身の旨さを引き出しているタイプなので、ヒレカツと特徴は近いかもしれません。
my best 3:「ロースカツカレー」1,310円
かつ自体は「ロースカツ定食」より肉は薄め。
ですので、肉の旨味もほどほどと言ったところですが、あくまでカツカレーなので、むしろ淡白さがカレーの味を受け止めています。
カレーは、結構スパイスを使っているよう。
舌に絡まる辛さはキツくないのですが、身体が火照ってきます。
「カツカレー」にしては珍しく、豚バラの塊とジャガイモと具のかたちが残っています。
my best 4:「ロースカツ丼」1,080円
夜でも、もっとも手頃に食べられるメニューです。
肉は薄めのほう。とんかつ単品だと物足りないでしょうが、タレや具などと一緒なので、バランスとしてはこれで正解なのでしょう。
つまり、「ロースかつ」ではなく「かつ丼」としてのバランスですね。
若干タレで煮込んでいますが、衣のサクサク感を失っていないところは、さすがの技です。
my best 5:「カツランチ」950円(11~14時)
ランチタイムサービスの定食。
肉は、「カツカレー」や「かつ丼」に使っている薄めのタイプ。揚げ加減など、この店の良さは十分垣間見えます。
入門編としてはこれがベストでしょう。あと、懐が寂しいときにも。
サイドメニューなど
定食には、漬物と味噌汁が付きます。
とんかつが揚がるのを待つ際にビールでも飲んで待つ場合に、頼めば付け合せのポテトサラダを先に小皿で出してくれます。
漬物と合わせて、十分なアテになりますね。
味噌汁は具だくさんの、白が多めの合わせ味噌。
たまに生姜が入っていることもありますが、その香りでぽっかぽかに体が温まります。
お盆の上のものすべてに手が抜かれてないことが名店の条件だと思いますが、その意味ではじゅうぶんなクオリティのお店です。
『とんかつ 燕楽(えんらく)』店舗情報
営業時間:<月~金>11:00~14:00、17:00~21:30、<土>11:00~13:30
定休日:日曜・祝日
電話番号:03-3431-2122
住所:東京都港区新橋6丁目22−7
予約に関して
電話にて。
店の地図