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全国各地の名産品・食材でパスタを作るシリーズ。
今回は長野県の信濃大町から。
美麻地区で丁寧に紡がれる菜の花オイルを使ったペペロンチーノを作ってみます。
信濃大町・美麻地区で丁寧に作られている「菜の花オイル」
オリーブオイルではエクストラバージンの高品質のものだったり、健康ブームに乗って注目を浴びたえごま油だったり、調理のわき役ではなく、そのもの自体を味わうオイルが増えてきています。
そんなオイル界隈で、最近発見した一つが、信濃大町の「菜の花オイル」。
菜種油っていつも使ってるあれじゃん?と高を括っていた面もあったのですが、食べてびっくり。
「菜種の本来の味ってこんなんなの⁈」と、その香りの高さに驚いたのです。
要するに、「概念変わる系」で、個人的にここ数年では、岡山・瀬戸内市の『一文字うどん』で在来種の小麦粉を自家製粉したうどんや、山形・村山市の『ひつじや』で100%自家飼育の羊肉などに並ぶ逸品でした。
もっとわかりやすく通常の菜種油との違いを喩えるなら、名店のラーメンとカップヌードルくらい違うと言えば伝わるでしょうか。
どちらも良さがありますが、まったく別物、ということです。
自家焙煎、自家搾油、無添加、自然ろ過のヴァージンオイル
この「菜の花オイル」を有り体に説明すれば、地元美麻地区の菜種を使用し、自家焙煎・自家搾油・自然ろ過で作ったヴァージンオイルです。
もちろん無添加なので、オーガニック。
縁があり、搾油の現場も見学させてもらったのですが、その説明通り、丁寧な工程で進められていました。
そりゃ、美味しいわ。
製法などを、もっと詳しく知りたい方は、オフィシャルHPに説明されています。
▽菜の花ステーション ONLINESHOP▽
個性的なオイルをペペロンチーノで
冒頭にも書いたように、「菜の花オイル」はオイルそのものの香りを味わうべき素材だと捉えていますので、青菜を加えつつも、まずはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを試してみます。
いや、実際、刺身とカルパッチョにしてみたり、ポタージュの最後の仕上げに入れてみたり、いろいろ味見はしてみたのですが、主張が強い素材相手だと喧嘩します。
センターは譲らないというプライドなのか、それ以外できないという不器用さなのか、むしろそこをかわいらしいと愛すべきオイルですね。
菜の花オイルと青菜のペペロンチーノの材料
では、食材につて。
パスタもできるだけ大町に近い生産者のものが使ってみたくて、お隣の池田町で生産している「米粉ぱすた」にしてみました。
材料(1人前)
米粉ぱすた:1袋(125g)
春菊:1/3束
水菜:1/3束
玉ねぎ(中):1/4個
菜の花オイル:大さじ1
オリーブオイル:大さじ1
刻みニンニク:1/2片
唐辛子:少々
塩(味付け用):少々
塩(茹で汁用):小さじ2杯
今回のメインの食材は、こんな感じです。
作り方
①:青菜を食べやすいサイズに、玉ねぎを細切りに刻む。
野菜の準備をしている間に、スパゲッティを茹でるお湯を沸かしておきます。
②:フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、刻みニンニク、唐辛子を入れる。香りが出てきたら、玉ねぎを炒め始める。
③:小さじ2杯の塩を入れた水1ℓを沸騰させ、パスタを茹で始める。
④:玉ねぎがしんなりしてきたら、水菜、春菊の順にフライパンに入れる。
春菊を使う場合、春菊は火を通しすぎると苦みが出てくるので、ここからはスピード勝負です。
⑤:春菊が少ししんなりしたら、茹で汁を50㏄ほどフライパンに入れ、乳化させる。
⑥:茹で上がった米粉パスタをフライパンに投入。
⑦:火を止め、ささっと混ぜ合わせ、具や煮汁と絡める。
⑧:仕上げに菜の花オイルを和える。
⑨:盛り付ければ出来上がり。
「菜の花オイル」の入手方法
「菜の花オイル」は、大町市周辺の道の駅などの産直販売所のほか、直営の菜の花ステーションで販売しています。
ふるさと納税でも、入手できます。
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