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世界遺産・西湖湖岸の中心地にあるハイアット・リージェンシーのメインダイニング。「アジアのベストレストラン」や「La Liste」にもランクインするこの『湖浜28餐庁』は、仏塔のような「東波肉」があまりに有名ですが、全体的にも品の良い、透明感のある江南料理を堪能できる良店でした。
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躍進する都市、杭州(ハンジョウ)を代表する浙江料理の名店の一つ
杭州の世界遺産・西湖湖岸の中心地にあるハイアット・リージェンシー。
そのメインダイニングとなるのが『湖浜28餐庁/28 Hubin Road』です。店名は、住所そのまま。
「アジアのベストレストラン50」では、2013年にNo.25、’14年にはNo.33,’15年にはNo.34にランクインした人気店。
「La Liste」でも2018年はNo. 952に入っています。
メールで予約をいれていた12:00に向かうと、レセプションのスタッフと今ひとつ話が通っていた実感がなかったのですが、ボックス席に通されます。
コースは、大人数のパーティ用としてしか用意していないとのこと。
ならば、ア・ラ・カルトで頼むしかないのですが、1人利用にはポーションが難しいところです。
ま、目当ては、この店名物の「トンポーロー」です。それだけ拝めればいいやくらいの気持ちで来たのですが、そんな非礼は後悔することになるのですが。
限りなく透明に近いグリーン、龍井茶の質の高さにうっとり
あまりアルコールを飲む気分じゃなかったので、やはり地域の銘産「龍井茶(ロンジンティー)」から。
滞在中、お腹がたっぷんたっぷんになるほど飲んでいたのですが、やはり街なかのお値段は5倍くらいしますね。
ホテルレストランだから仕方ないかと思いつつ、出てきたポットを見て、納得しました。
限りなく透明に近いグリーン。
最初の一杯は、スタッフの方が注いでくれたので、多分大丈夫だとは思いつつも、「これ、お茶ですかね?」という不安もちらり。
口に含むと、つまらない心配はすぐに吹っ飛びます。
舌の上には、しっかりとお茶の旨味が転がっていくんです。
透明のヨーグルトドリンクとかカフェオレとは、最近はいろいろありますが、そんな奇をてらったものではなく、普通に茶葉から出した緑茶がこれです。
「こりゃ、うまいわ」と、ふわーっと天を仰いだあと、頭を下ろすついでに周囲を見回してみると、意外やビジネス客も多くいます。
杭州というと観光地のイメージが強かったのですが、実際は人口200万の大都市。
あの大EC企業「アリババ」の本社を擁し、中国で5番目の一線都市に指定されるのでは?という予測も、現実になりそうな勢いです。
杭州のプライドを感じさせる前菜の味の透明感
「お一人なら」と勧められた「前菜盛り合わせ」を素直にオーダーしたのですが、初めてだったら正解でしたね。
龍井(ロンジン)茶でスモークした魚や蓮根にもち米を詰めた糖耦、豚足のテリーヌ、ピータンなどなど杭州名物がいろいろ入った前菜。
そもそも杭州の伝統料理は4つのジャンルに分かれていると言われています。
1)東坡肉やハムの餡かけなど濃い味系の肉類
2)淡水魚をつかった魚料理で西湖産の魚の餡かけや龍井茶と蝦の炒め物など
3)三つ目は乞食鶏のような鶏肉料理
4)四つ目は薄味の野菜料理
ここの「盛り合わせ」は、それら杭州料理の特徴がわかるようにバランスよく配しています。そして、美味しんです。
『龍井草堂』ほどではないですが、透き通った味というテイストは同じ。これは、江南地方の高級店には、通じる味わいですね。
その点では、四川はもとより、北京や広東よりも、個人的には好きな方向性です。
上海、蘇州、杭州などの地域では蟹以外はあまり意識していなかったのですが、この地方の料理の奥深さを感じます。
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