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御本尊は、「東波肉(トンポーロー)」
「トンポーロー」という料理自体は、北宋の詩人である蘇東坡にちなんで名付けられた杭州名物。
基本は紹興酒などで煮た豚の角煮です。
ただ、『湖浜28餐庁』のそれは、薄い豚バラ肉を巻き上げたピラミッド型。中国なので、モチーフは仏塔(ストゥーパ)でしょうか。
上海にある浙江料理店でも同じスタイルの東坡煮を見たことがありますが、オリジナルがどこかはわかりません。
上から見た照りは、醤油と砂糖、紹興酒で出したものだとわかりますので、基本的な味付けは一般的なトンポーローと同じです。
ただ、薄切りの豚バラになっているので、脂身の感触は薄く、あっさり目。上品な味です。
下に敷かれた青菜も、かなり良い部分だけに絞っていますね。
それにしても、どうやってこのかたちに組み上げているのか、想像がつきません。
外側から剥がして食べていくとこんな感じになります。
栗の粉で作ったピタパンが添えられてきますので、挟んで食べられるようになっています。
最初は酒のつまみにそのままつまんで、徐々にピタパンとともに食べていく感じでしょうか。
ちなみに、この「トンポーロー」は数に限りがあるそうなので、ランチやディナーの早めの時間帯に行くか、そうでなければ「予約する時に、伝えてね」ということ。
全体のバランスが取れた良店
事前には、あまりに「トンポーロー」のインパクトが強く、築地にこだわりの海鮮丼を食べに行くような気分で来てしまいましたが、大間違いでした。
全体的に優れた料理を提供する、バランスのとれたレストランです。
そりゃ、そうですね。ハイアットのメインダイニングで、「アジアのベストレストラン50」にもランクインしていた店ですから。
件の「トンポーロー」にしても、盛り上がってきた宴のダメ押し。
そんな役割が、しっくり来ます。今度はちゃんと大人数でしっかり食べよ、そのことがわかっただけでも収穫でした。
『湖浜28餐庁/28 HuBin Road』店舗情報
平均予算:ランチ 5,000~10,000円、ディナー 8,000~15,000円
営業時間:11:30-14:30(L.O.14:00)、17:30-22:00(L.O.21:30)
電話:+86 571 8779 1234
住所:杭州市湖滨路28号 杭州凯悦酒店1楼/28 Hubin Rd, Shangcheng, Hangzhou Shi
オフィシャルHPはこちら
予約に関して
予約は電話で(英語・中国語)。
オフィシャルHPの予約フォームがなくなってしまったようですので、日本語で予約をしたい場合は、代行サービスなどを利用するのもおすすめです。
日本語可!『湖浜28餐庁』をグルヤクで予約する
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