バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン ☆

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

 

2008年のオープン以来、国際的な評価も高いアジアン・フュージョン。コロニアル様式の邸宅を想起させるエレガントな空間で味わう、ヒネリのきいたスパイス料理の数々。
アジアの人気リゾートにとどまらず、世界のリゾートとしてのポジションを築いてきたバリ島を象徴するレストランの一つです。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

平均予算:ディナー 5,000~7,000円

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バリ島スミニャックで歴史を刻むゴージャスなアジア料理

「アジアのベストレストラン50」では2014年にNo.47にランクイン。

それ以前に、バリ島でハイエンドなレストランとしては、長年ウブドの『Mozaic(モザイク)』、デンパサールの『Sarong(サロン)』と言われてきたほど、象徴的なレストランと言えるでしょう。

料理の内容は、『Mozaic』が時差のないモダン・フレンチであるのに対して、この『Sarong』は、一般的にはアジアン・フュージョンにカテゴリー。

オフィシャルHPでは「Inspired by the flavours of South-East Asia(東南アジアの味にインスパイアされた)」と表現されています。

 

 

 

インドネシアからタイ、インドまでを網羅。アジアのスパイス料理をモダンに

実際、2008年のオープン以来、スコットランド出身のシェフ、ウィル・メイリック(Will Meyrick)氏が志してきたのは、インドネシア料理の現代化ということ。

伝統的なレシピにリスペクトを払いつつ、そこに加えられた彼独特の「ひねり」が高く評価されてきました。

そのスタイルを実現するために、地元の生産物の質を高めるために、地域のコミュニティを支援してきたことはよく知られています。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

ただ、メインにはタンドリがあったり、ビリヤニやナンがあったり、ややインド料理寄りのメニューも多く揃っています。

そのあたりは、インドネシアからタイ、インドあたりにいたるアジア全域の料理だと捉えておいたほうが、訪れたときのイメージにズレが出ないかもしれません。

メニューは、ア・ラ・カルト。サービススタッフからは、1人あたり前菜2皿、メイン1皿くらいがちょうどいいとのこと。

また、「かなりスパイシーなので、苦手だったら、少しマイルドに作りますよ」と説明が付け加えられます。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

最初に頼んだのは「マグロの冷菜」。

タルタル状のマグロに、レモングラスが爽やかさを加え、グリーントマトのサンバルソースが辛味とコクを足しています。

確かに辛めですが、スパイスの使い方が見事。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

合わせるドリンクは、ちょっと深めの味がいいかとソーヴィニヨンブランにしてみました。

続く、温菜は「薪でローストしたスパイシー・オクトパスのサラダ」。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

香ばしいタコに、サラダとして添えられた酢漬けのキュウリと食用ヒョウタンがマッチしています。

 

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アジアの中でも若干西寄りにシフトしてきたメニュー

かつてはインドネシア風に加えてベトナム、スリランカ、インドなどの様々タイプが揃ったカレーがおすすめだと言われていたのですが、現在のメニューでは海老カレー一品しか出ていませんでした。

バターチキンやタンドリ、ケバブなど南インドから中東寄りの調理法が料理が多かったので、メインは「ダックの胸肉のタンドリ」をセレクト。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

窯焼きでふんわり仕上がる肉の火入れに舌鼓を打ちつつ、インド風チーズ「パニール」を包んだ「クルチャ」も、中フワッ外パリッで美味。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

ふと見回すと、欧米人に混じってインドから中東系の客が多いような気がします。

そんな客層に合わせて、料理がアジアのなかでも西側に少し寄っていっているのかもしれません。ま、単にシェフの意向かもしれませんが。

 

真骨頂は、コロニアル様式を彷彿とさせるゴージャスな空間

話の順序が逆になってしまったかもしれませんが、この店の真骨頂はインテリアのエレガントさでしょう。

荘厳なエントランスに足を踏み入れた瞬間に、非日常の別世界に持っていかれたような気分を味わえます。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

コロニアル様式を彷彿させる邸宅に、要所要所にアジアンな建具。

メインダイニングの他に、天井の高い伝統的な建築様式のパビリオンが2つ、広々としたバーと屋外エリアスペースも併設されています。

バリ島スミニャック『Sarong(サロン・レストラン)』アジアン・フュージョン

メインダイニングだけで160名収容。これだけのキャパがありながら、サービスがしっかりしているところにも感銘を受けました。

バリ島自体、ビーチやサーフィン好きが集まるアジアの一人気リゾートというポジションではなく、欧米からは意識高い系のヨギーたちや、アジアや中東のニューリッチをも受け入れている世界的リゾートだということに驚きましたが、だとしたら、社交の場も必要です。

レストランが料理を食べるだけではなくて、そんな役割もあることを思い出させてくれた現在のバリを象徴するレストランの一つでしょう。

 

 

 

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『Sarong(サロン)』店舗情報

平均予算:500,000~800,00ルピア(約4,000~6,500円)
営業時間:18:30〜0:00 定休日:無休
電話番号:+62 812 3634 3386
住所:Jalan Yoga Perkanthi, Jimbaran, Kuta Selatan, Jimbaran, Kuta Sel., Kabupaten Badung, Bali
オフィシャルHP(英文)はこちら

予約の仕方

かなりの人気店ですので、予約は必須だと考えたほうがいいでしょう。シーズンによっては1週間前の予約でも希望の時間帯が取れないことがあるようです。電話、オフィシャルweb(英語、インドネシア語)などで。
日本語での予約は、代行サービスなどが便利です。
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『サロン・レストラン』の地図

 

 

 

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