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映画『99分、世界美味めぐり』に登場したことによって、フーディーズの間でも話題になった杭州の『龍井草堂(ロンジンマナー)』。
世界遺産・西湖の西側エリア、銘茶・龍井の茶畑に囲まれた店は、伝統的な木造建築を使い、全席個室。そんな抜群の環境の中で堪能する、自然に寄り添り、透明感に溢れた江南料理。
ステレオタイプな中国のイメージを覆す、通好みの名店でしょう。
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日本語可!『龙井草堂(龍井草堂)』をグルヤクで予約する
宮廷料理とエコロジーをつなぐ、杭州のチャレンジャー
この店を知ったのは、ご多分に漏れず、映画『99分、世界美味めぐり』に登場していたこと。調べてみたら、「La Liste」のトップ1000に入っています(2018年度は、No. 549)。
映画では、若きフーディー、タイの大会社の御曹司パームくんが、「これまで食べてきたのはなんだったんだろう?」と、はぁはぁ嗚咽をおさえながらそう語る姿には、さすがにちょっと引いたのですが、出てくる料理は魅力的に映りました。
地域の食文化に寄り添ったかのような自然な料理。それがかえって、新鮮さを与えるような雰囲気がぷんぷん。大好物です。
料理のジャンルはもちろん違いますが、日本で言えば、岐阜の『柳屋』や京丹後の『縄屋』など、アジアで言えば、ベトナムの『ヒルステーション・シグネチャーレストラン』などを思い起こしますが、実際はどうなのでしょう?
ですので、「これまで食べてきたのは、何だったのか?」と世界中を食べ歩くフーディーから口に出たのは意外だったのですが、こんなスタンスのレストランが中国にあったことは興味を抱きました。
映画が撮られたのは、2012~13年ということは、食品スキャンダルが盛んに取り上げられ、大気汚染がもっとも深刻な時期だったはずです。
杭州の中心地から約2km。茶畑の中にある庭園付きの邸宅
『龍井草堂』は、杭州のはずれ、西湖の西側のエリア。中国のダージリンティと呼ばれる4大銘茶、龍井茶を栽培する茶畑が広がる風光明媚な場所にあります。
茶屋や直売店が集まっている龙井茶田の入り口と言えばいいでしょうか。
店の場所を知っているタクシーで行けば問題ないでしょうが、少し分かりづらいところにありますので、場所の説明は、ページの最後につけておきます。
『龍井草堂』への行き方はこちら
夜19:00。バスと徒歩で訪れると、駐車場には高級車がずらり。
プラッと入ってきた日本人に、女性スタッフが気づいてくれ、ダイニングルームまで案内してくれます。
後から知ったのですが、敷地は8万平方メートルあるそう。
広い! その中に4棟の建物があり、個室が8部屋のみ。門からでも3-4分歩きます。
ただ、残念ながら、夜だとこの庭園の良さをあまり実感できませんでした。スケジュールの都合上、どうしてもディナーしか行けなかったのですが、選べるなら風景が眺められる、ランチのほうがいいかもしれません。
建物の風格には老舗感が半端ないですが、店自体の歴史はそれほど古いわけではないようで、21世紀に入ってからのオープン。
その意味では、隠れた名店が発見されたのではなく、現在必要とされる伝統的なものがつくられたということでしょう。そんなプロデューサーのセンスが気になります。
中国語・英語で予約をするのが面倒な方は、こちらが便利です。
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