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平均予算:ランチ 1,000~2,000円、ディナー 7,000~10,000円/「ゴエミヨ 2021」2トック
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現代美術作家・杉本博司がデザイン、清春芸術村に隣接するレストラン。
北杜市長坂町の清春芸術村に隣接したレストラン『素透撫 STOVE』。
このレストランは、現代美術作家の杉本博司が内装を手がけたことで知られています。
もともとは、岩波文庫の創刊にたずさわった小林冬青の旧宅「冬青庵」を鎌倉より移築したそう。
『素透撫 STOVE』という店名も杉本氏によるもので、”素材を透明になるまで撫でるように慈しむ”といったイメージだとか。
山梨県産の素材を使ったコース料理
メニューはコース料理のみで、ランチは3,500~7,500円の3種、ディナーは7,500~9,500円の2種から選べます。
内容は、地の野菜を中心に、山梨サーモンやワインビーフなど、地産地消的なスタンス。
それらを郷土料理ではなく、現代的なプレゼンテーションで味わえる創作料理と言った感じでしょうか。
一分の隙もない内装の完璧さが導く、ふしぎな食空間体験
やはり、気になってしまうのは、内装です。
その意味で、ここでのディナーは、他のお店では感じたことがない、ふしぎな体験でした。
レストランでの食事の楽しさや心地よさが導き出されるには、料理やドリンク以外にも、サービスだったり、空間だったり、音楽だったりと様々な要素が絡んでいます。
ただし、何が主役で、何が脇役かは、はっきりしていたほうがいいでしょう。
料理を活かすためのドリンク、それらがきれいに見えるような照明や空間、料理を食べている人の緊張をほどくサービスや、気持ちよくする音楽(音楽をかけないという選択も含めて)と、基本は料理と食べる人が主役だと思っています。
それ以外のものが脇役としてきっちり働いてこそ、食後の満足感が高くなる、と。
逆に、各要素がそれぞれクオリティが高くても、個々の主張がぶつかりあってしまっては、船頭多くしてなんとやら、です。
私自身が建築やアートが好きだからということもあるのかもしれませんが、内装や諸所に飾られた杉本氏の作品が強烈なんです。
だって、美術館のガラス越しにしか見たことのないオリジナル作品が、箸の先にあったりしますし、そもそも、その作品のなかに座っているようなものです。
明らかに、主客が逆転している感覚。
誤解を承知で言えば、空間が主役、料理がBGMになる店というのもあっていいんだ?ということを、この『素透撫』ではじめて感じました。
予約方法
電話で受け付けています。
とくに観光シーズンの週末のランチは混み合うことも多いので、予約したほうが確実です。
店の地図・アクセス
中央道「長坂IC」より車で約15分。
中央線「長坂駅」からタクシー5分/バス10分/徒歩30分
『素透撫(すとうぶ)』店舗情報
営業時間:11:30~15:00(L.O. 14:30)、18:00~21:30(L.O. 20:30)
定休日:月曜(ただし、祝日の場合は翌火曜休み)
電話番号:0551-45-7703
住所:山梨県北杜市長坂町中丸4551
オフィシャルwebはこちら
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