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東海地方の和牛の名産地としては、松阪が有名ですが、レベルでは負けていないのが、伊賀。
明治に創業し、伊賀牛の質の向上とともに歴史を紡いできたのが、この『金谷』です。
平均予算:ランチ 7,000~10,000円、ディナー 10,000~15,000円
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※リンク先から「すき焼 金谷」で検索してください
有名和牛にも劣らぬ上品で濃厚な味。伊賀牛を心ゆくまで堪能できる
一周回って新しい食を、再発掘・再評価していくことも、自分のテーマに一つしているのですが、伊賀市にあるこの和牛専門店『金谷』については、もう10週くらい周っている老舗です。
牛肉は好きなのですが、和牛を積極的に食べなくなって、約10年。
伊賀に滞在していた際に、大きな期待はせずに改めて食べてみたのですが、やはり新しさも感じたので、紹介したいと思います。
その「新しさ」とは、「あ、これ、美味しいな」という単純なことを再発見した感じでしょうか。
世界的に不動の人気を誇っている和牛ですが、その代表格といえば松坂牛や神戸牛になるでしょう。
ただ、私の舌では、和牛に対しての評価軸(つまり霜降り度合い)での味の違いはわかるのですが、地域の違いによる味の違いはわからないのです。
なので、松坂だろうが、神戸だろうが、飛騨だろうが、氷見だろうが、同じように美味しいものだと捉えていました。
そんなことを書いていても訳がわからなくなる方もいるでしょうから、伊賀牛の一般的な紹介もしておきます。
伊賀盆地の綺麗な空気と水、そして豊かな牧草で育った伊賀牛の肉は、クオリティが高いことで有名。
特に肉の質感がよく、風味もあることで知られています。
そんな伊賀牛を扱い、いや、100年にわたって発展させてきたのが『金谷』です。
名物の「すき焼き」を筆頭に伊賀牛の美味しさを伝えるメニュー
伊賀牛独自の風味を失わないように調理された「すき焼」や「しゃぶしゃぶ」、肉の芳醇な味とバターが溶け合う「バター焼き」などラインナップされていて、当日に使う肉の個体識別番号も店内に表示されています。
個人的な好みですが、高級な和牛はロースが一番だと考えていますので、店の代表的な逸品である「すき焼き」で即決定です。
1階が精肉販売とレジになっていて、2階に食べ処の個室が連なっています。
通された少人数用の個室。
置かれた鉄板にも歴史を感じさせます。
まずは生ビールとしぐれ煮(別注文)で、「すき焼き」の準備ができるのを待ちます。
すき焼き
まずは、野菜が運ばれてきます。
椎茸の肉厚さに脱帽です。
良い素材を使っていることは一目瞭然。
ロース肉は、3枚。
きれいな刺しです。
1枚目はシンプルな鉄板焼き
『金谷』の「すき焼き」の特徴は、割り下を使わないこと、
砂糖を散らし、醬油を垂らすだけ。
勤めて35年ほどという、ベテランのお姉さんが完璧に焼いてくれたロースを、生卵に絡めます。
2~3枚目は、蒸し焼きに
1枚目を頬張ったあとに、野菜を鉄鍋に敷いていきます。
肉をその野菜の上に乗せ、今回は蒸し焼きに近い形で火を入れていきます。
野菜から水分が出たところで、1枚目と同じように砂糖と醤油で味を付けます。
〆にご飯ものだけを楽しむ方も多いようですが、良い肉を見ると白米が食べたくなる貧乏性なもので、先に持ってきてもらいました。
どうせ胃の中では一緒になるのだからと、ついついやってしまう焼肉丼に。
贅沢感はじゅうぶん味わえるものの、なんというシンプルさでしょう。
肉に限らず野菜やご飯まで、最低限の調味料で素材に火を通していくだけとも言えます。
10周まわって新しいと書いたのは、このシンプルさが、何かを食の将来を示唆しているように感じられるからです。
そういった意味も含めて、伊賀牛を心ゆくまで堪能したいというのなら打ってつけのお店と言えるでしょう。
メニュー
コースメニュー
「すき焼」 7,722円
割り下を使わず、砂糖と醤油のみで炊きます
「バター焼」 8,316円
バターの風味と大根おろしのサッパリした調和が絶妙
「アミ焼」 8,316円
特製のタレをからめて炭火で香ばしく焼きます
「しゃぶしゃぶ」 7,722円
特製のゴマダレとポン酢でお召し上り頂けます
「ステーキ」 8,910~12,474円
値段に応じて、200g~300gのサーロイン
予約方法
電話かwebから。 web即時予約は、ヒトサラで受け付けています。
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※リンク先から「すき焼 金谷」で検索してください
店の地図・アクセス
近鉄伊賀線「広小路駅」から徒歩1分。
駐車場有
『金谷 本店(かなや)』店舗情報
営業時間:11:00~20:30(LO19:00)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
電話番号:0595-21-0105
住所:三重県伊賀市上野農人町434
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