Contents
平均予算:ランチ 2,000~3,000円、ディナー 2,000~3,000円
食べログの情報を見る
店の特徴
『かつ玄 本店』自体が、松本でとんかつを食べる際に、真っ先に候補に挙がるお店ではありますが、私が周辺に行ったらよく訪れるのは、その支店『かつ玄 麓庵』。
本店は、松本城の南側の市街地にありますが、『麓庵』は、松本駅から北に車で約10分、松本市アルプス公園の麓にあります。
なぜ、つい行ってしまうのか。
とんかつ自体のレベルも高いのですが、ここより美味しいとんかつ店は、全国を探せば、いくつもあります。
けれども、空間を含めて、きちんと“食べること”の楽しさがあるのです。
欧米を中心に発展してきている、いわゆる“かリナリー”という考え方なのですが、「食」ではなく、「食事」あるいは「食べること」という行為にきちんと向き合うという意味。
「とんかつ定食」で、この感覚を味わえる店は、日本国中探しても、それほど多くはありません。
この店の場合、そう感じるには建築と副菜の存在が大きいと思いますが、まずは建物から。
江戸末期に建てられた信州の自然に寄り添う古民家
もともとは農家だったそうですが、幕末に建てられた古民家だそう。
一歩敷地に足を踏み入れれば、信州の土に生まれ、山々を望み、人々を育んで百数十年を経てきた風格が漂います。
趣のある、背の低い入り口を入ると、エントランスにあsラわれた四季の草花が出向かれてくれます。
甍(いらか)の波と新緑の海、雪風に煙る山、囲炉裏のおき火、格子戸ごしの真っ赤な紅葉……地域の風土、風習を土台として造られた古民家には、自然に溶け合い、調和していく様が宿っています。
揚げ物に添える信州の旬
「季節」を大切にしていることは、副菜に表れていると思います。
「旬の味」は、とんかつでは出せないと言ってしまえば、身も蓋もありませんが、 春先のふきのとうや山菜、冬の野沢菜漬けなども、同時に味わえることが、食事をより豊かな体験に昇華する演出です。
席に案内されると、既に、小鉢が4皿、卓上に。
この日は、きゅうり・大根・人参の糠漬け、もやしのナムル、野沢菜、信州みそと生きゅうり。
取り皿に分けて、いただきます。
お茶とともにいただいていると、主役のとんかつの登場です。
今回は、「特製ロース定食」を注文。
ご飯は白米か、梅ごはんかを選べるのですが、とんかつの味をストレートに味わいたかったので、最初は白米を選択。
ご飯、キャベツ、みそ汁はお代わり自由とのことでしたので、2杯目を梅ごはんにしていただきました。
みそ汁は、冬瓜のみそ汁。
大きな冬瓜がごろっと入っていて、これぞ信州の旬の味。
当然、信州味噌のみそ汁です。
さて、メインのとんかつ。
使っているロース肉の脂身は少なめですが、処理をしっかりしてあるのか、赤身が柔らかいのが特徴。
脂ガッツリのロースも好きな身からすると、ヒレとロースの中間、ちょっとロース寄りくらいのお行儀の良いバランス感です。
デザートもあって、カボチャのプリン。
予約すれば、懐石コースなども食べられますが、飛込で入って食べた定食でこれだけの充実度。
やっぱ、ほかでは、なかなか見つからない「とんかつ定食」でした。
メニュー
【かつ玄風定食】
「ヒレかつ」2,000円
「特選ロースかつ」2,700円
「海鮮三味」2,300円
「盛り合わせ(ヒレ・大海老フライ)」3,000円
「とんかつひつまぶし」2,500円
【かつ膳】
とんかつをメインディッシュとしたコース料理。
「山膳 ヒレかつ」4,000円
「海膳 海老かつ」4,000円
【昼食】
「おこひる弁当」2,300円
「手前弁当」3,000円
【炭火焼】
「麓 (ふもと)特選和牛 ロース」7,000円
*メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください。
予約方法
予約可。電話から。
店の地図・アクセス
JR大町線「島内駅」から徒歩20分。
国道19号線「新橋」または「平瀬口」交差点から約1km。「松本IC」から車で15分、「安曇野IC」から約10km 車で20分。
駐車場
かなり広い駐車場がありますので、相当なハイシーズンでなければ、心配不要でしょう。
『麓庵 かつ玄』店舗情報
営業時間:ランチ 12:00~L.O.14:00、ディナー 17:00~L.O.20:00
定休日:火曜
電話番号:0263-33-1129
住所:〒390-0851 長野県松本市島内7717
オフィシャルwebはこちら