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長野・木曽エリアでは有名店・人気店ではありますが、もう少しで「幻の~」と付けたくなるという噂も聞くくらい。
週末はお休み、営業も昼の2時間だけで、軽い気持ちでは行きにくい、でも行く価値のある蕎麦店です。
平均予算:ランチ 1,000~2,000円
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店の特徴
長野・木曽エリアでは有名店・人気店ではありますが、もう少しで「幻の~」と付けたくなるという噂も聞くくらい。
週末はお休み、営業も昼の2時間だけで、軽い気持ちでは行きにくい蕎麦店です。
場所は、木曽福島から車で15分ほど。
開田高原の入り口、周囲にはあまり建物もない一角にあります。
駐車場のエントランスからは長いアプローチが続きます。
街道沿いのドライブイン的なつくりのお店とは違い、気分を切り替える効果が利いているなと思います。
ダイニングも、別荘を思わせるようなおしゃれな雰囲気です。
そば粉を熟成し、山菜をつなぎとする伝統の蕎麦打ちを復元
蕎麦自体は、かなりの個性派です。
日によって変わりますが、品書きには3~4種が並びます。
蕎麦以外には蕎麦がきのみ。
天ぷらなどはなく、蕎麦に集中したいという意志の表れだと捉えました。
注文すると、まず生わさびが出されます。
これを擦りながら、蕎麦の出来上がりを待ちます。
今回は、「夜明け蕎麦」を。
闇夜の空は蕎麦からの微粒紛、夜明けの白は更科粉で表現したという風流な一品。
つなぎに小麦粉を使わず、湯ごねもせず、少量の葉脈だけをつかって仕上げているそう。
つまり、何も足さず、さらに何も引かないという、この店の蕎麦打ちの理念が表れています。
この「夜明け蕎麦」に限らず、すべてのメニューで言えるのは、一般的に蕎麦を評価する際のポイントとなる、蕎麦の香りは少し独特なので、好みは分かれると思います。
そもそも「おやまぼくち」という山菜をつなきとする、木曽地域で古く行われていた手法を使っています。
さらに、そば粉を熟成させていますので、「蕎麦は挽きたて、打ちたて、ゆでたてがうまい」という三立てとは一線を画しているということです。
さらに、そば湯もまた独特です。
蕎麦がきになる直前くらいなイメージの、どろっと蕎麦の粉がそのまま顔を出しているそば湯です。
好みは分かれると書きましたが、すべての蕎麦店が同じ尺度での完成を目指す必要はないのは、当然のこと。
こういう蕎麦もあっていい、多様性という意味では、むしろ、あることがありがたく思える蕎麦です。
メニュー
【蕎麦】
「極粗挽き寒ざらし熟成 もり蕎麦」1,320円
「極粗挽き寒ざらし熟成 おろし蕎麦」1,650円
「極粗挽き寒ざらし熟成 イカスミ蕎麦」1,870円
「極粗挽き寒ざらし熟成 夜明け蕎麦(限定8食前後)」1,650円
【一品】
「蕎麦がき」880円
「焼き蕎麦がき」1,100円
*メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください。
予約方法
予約不可。
店の地図・アクセス
木曽町営バス・開田高原線「村木原バス停」から徒歩1分。
JR中央線「木曽福島駅」から車で約15分。
『時香忘(じこぼう)』店舗情報
営業時間:ランチ 11:00~13:00
定休日:土~月曜、不定休あり
電話番号:0264-27-6428
住所:〒397-0001 長野県木曽郡木曽町新開芝原8990
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