Contents
どうしてこんなところに?という立地に加え、どうしてこんなところでこんなに安くて美味しいの?という焼肉店。
都心の高級店のような洗練はありませんが、多少の粗さが雰囲気と相まって、かえって味を良くしている。
そんな地の利を生かした隠れ家へ、いざ。
平均予算:昼=1,000~2,000円、夜=2,000~3,000円
食べログの情報を見る
店の特徴
数年前、下北山にキャンプしに行くときだったか、大台ケ原にトレッキングに行くときだったか。
国道169号線を南下し、吉野エリアの最東端、五社トンネルに入る直前の集落の端っこに、ぽつんと建っている飲食店がありました。
風貌は田舎のありふれた定食屋さんなのですが、どこか気になる、何か気になる。
けど、それって何だろう?と考えているうちに通り過ぎ、結局は行かずじまい。
それから数年、ネットでの情報が充実し、おそらく私と同じような気持ちでありながら、「えいっ!」と店に入ってみた先達たちの情報を知ることになります。
やはりコスパも含めれば、隠れた名店と言っていい存在のよう。これは行かねば。
思い切って、行ってみました
吉野に滞在していた日の午後5時ごろ。
1人飯だったので、混み合う時間の前に行ってみようという腹ですが、案の定、「1時間程度だったら大丈夫です」とのこと。
手前のテーブル席は、既に満席。奥の座敷に案内されます。
いい塩梅の昭和館。落ち着きます。
焼き台は、ガス火のロースターです。
炭火全盛という時代ではありますが、ガスロースターにはガスロースターなりの良さがあります。
火加減の調整がしやすいので、薄めの肉などは、好み通りに焼きやすいというのが、その一つ。
メニューには、いろいろソソる肉や部位がリストオンされていますが、初回に選んだものを紹介していきます。
注文した肉
合がも 720円
まず気になったのが、合鴨。
なかなか焼肉店では見かけません。
タン代わりに、最初に焼いてみます。
火を入れていくと、しっかり肉汁がにじみ出てくる状態のよさ。
そのまま塩で食べても美味しいですが、味噌と合わせても抜群。
ホルモン盛合わせ 1100円
猪肉ロース 1050円
ジビエがあれば、とりあえずは頼んでみるというタイプですので、続いて猪肉ロース。
これも地方ならではともいえるメニューです。
タレか塩かを選べますが、肉質に左右されづらい無難さを優先し、タレをセレクト。
牡丹鍋用にきれいにスライスされたものとは異なる、いい意味での野趣も残っています。
臭みはないのですが、濃厚。
この肉質だったら、塩でも十分いけるでしょう。
はらみ 650円
比較的に塊に近い雑なカット(失礼)で、焼き方が難しいですが、いい味になっています。
良いハラミの柔らかさと旨みは、しっかりと詰まっています。
すべて1人前ですが、東京や大阪で頼んだ際の1.5倍くらいのボリューム感。
この3品で、既にお腹がはち切れそうな状態になっています。
タレは3種
調味料は、タレ、塩・胡椒、味噌の3種が付きます。
特製タレ
ニンニクは、生のかけらを自分ですり下ろします。
ただ、頼んだ肉の種類のせいか、あまり出番はありませんでした。
キャベツのタレとしてはニンニク入りは最高。
味噌
個人的な好みかもしれませんが、良い働きをしてくれたのが、味噌。
鴨にも猪にも、抜群に合います。
サイドメニュー
キャベツ(サービス)
無料でついてくるものなので、何とも言いづらいのですが、これは普通です。
外側は生でバリバリとかじり、内側は焼いて食べてみました。
野菜サラダ 390円
冷ややっこ
なんとなく肉以外のものも頼まなくちゃと、あまり意味なく頼んだ冷ややっこ。
普通に美味しいです。
テールスープ
テールスープに関しては、非常に凝った店もたくさんあるので、最上級とまではいきませんが、ふつうに美味しいかったなぁ、と。
あくまで“サイド”なので、主張しすぎてなくて、好印象ととらえています。
ライス(中)
これも、自分の中での普通盛りより少し多め。
普通盛りと大盛りの中間くらいなイメージです。
2回行ったメニューを載せていますが、初回に1人で行ったときは3,000円程度。
2回目に2人で行ったときは、、1人2,500円弱。
良い意味での粗さも含めた味もさることならが、都会暮らしの身には、このコスパも考えれば天国でした。
どこかで「大阪から毎月通っています」というレビューがありましたが、じゅうぶん頷けます。
予約方法
予約可。電話から。
店の地図・アクセス
国道169号沿い五社トンネル西500m、吉野町と川上村の境界付近。
近鉄「大和上市駅」から車で、約15分。
『焼肉馬酔木(あしび)』店舗情報
営業時間:11:00~21:00
定休日:火曜
電話番号:0746-36-6389
住所:〒639-3436 奈良県吉野郡吉野町樫尾271
関連記事▽