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ハノイで、新しいスタイルのベトナム料理を提供するレストランとしては注目度No.1。
ベトナム人シェフが、フランス料理のエッセンスを織り交ぜ、目指す料理のかたちとは?
平均予算:ランチ 2,000~3,000円、ディナー 3,000~5,000円
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ヘルシー&ビューティーなモダンベトナム料理
Facebookでこの店の存在を知ったときは、洗練された料理に惹かれたものの、おしゃれなカフェみたいな感じかもしれないとも思っていました。
けれども、うかがってみたら、その心配は杞憂。
ベトナム料理の先を見据え、真摯に取り組んでいるレストランだと実感できました。
ちなみに、原稿を書く前に、店舗情報のページだけアップしておいたら、結構アクセスがあって。
何か人気の理由があるのかも?と思っていたら、NHKの『世界はほしいモノであふれている』でで紹介されていたようです。
道理で、お客さんも日本人率が高かったのかもしれません。
欧米人は、アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット元夫妻が訪れた『Temple Club』とか『CUC GACH QUAN』に行くのかな。
・メニューに関して
シェフはもともとフランス大使館やフーコック島の高級リゾートのシェフとして活躍していたというDuong Hai Anh(ズオン ハイ アン)さん。
料理のテイストは、フレンチのアクセントを加えた創作ベトナム料理というのが一番わかりやすいかもしれません。
メニューは、アラカルト中心ですが、ディナーにはデギュスタシオンコースが「4 Course」480,000VND(約2,300円)、「7 Course」560,000VND(約2,800円)で、今回は「7 Course」を頼んでみました。
ちなみにランチのセットは170,000~260,000VND(約850~1,300円)で出ていましたが、時期によってあったりなかったりするよう。
いずれにしても、ランチもディナーも、日本の感覚からすれば、かなりお得感あります。
7 Courseには、グラスワインが1杯セットになっていました。
赤白どちらでもということだったので、チリのカベルネソーヴィニヨン。
アミューズ
小品が2品出てきました。
「MAGENTA STICKY RICE CHIKEN」
この紫の米が話題を呼んだようですが、ラーカム(和名ではベニゾメハグロ)という植物をお湯で煮詰めると紫色に変色し、それを半日かけて米に染色していきます。
もともとは、少数民族のハレの日の食文化で伝統的にあるものですね。
サパにあった『ヒルステーション シグネチャーレストラン』で体験したことがあります。
この紫おこわで、チキンと豆のペーストをお団子のように包んだものなのですが、伝統的な技術を使いながら、それだけではない創作性も加わっていることからもシグネチャーにふさわしいかもしれません。
「TAMARIND CRAB」
こちらもシェフのシグネチャーだそう。
蟹の身をタマリンドで味付けしたものを、せんべいとともにいただきます。
前菜
こちらも2品。
ベトナムはコースでも、2~3品ずつ出てくることが多いですね。
「YOUNG COCONUT ROOT SALAD」
東南アジアではよくあるメニューですが、これは美味しい。
豚のバラ肉の細切り、ピーナッツなどがアクセントになっていて食べ飽きません。
「VIETNAMESE MINI STEAK」
ハノイは牛肉好きで知られていますが、それを反映してか、前菜でもうステーキ。
一口サイズですが。
メイン
魚と肉のグリルが2品。
「CHA CA LA BOC」
おそらくどこかの伝統的な麺料理の再構築的な料理だと思います。
下に米粉麺が敷かれています。
タマリンドは得意なようで、魚のグリルがいい塩梅です。
「ROAST DUCK BREAST」
鴨の胸肉のグリル。カボチャのソースで。
コースを頼んだ時に焼き加減を聞かれたのですが、そういえば、最近聞かれたことないな、と。
客の好みに沿おうという意思は、この店だからか、ベトナムだからかはわかりませんが。
デフォルトか、余っていたからはわかりませんが、ヌードルとカボチャソース、ピクルスを別皿で出してくれました。
そういうサービスもありがたいです。
スタッフの方々は、英語も流暢で、この店の料理が持っているストーリーをできるだけ的確に伝えようとする姿勢に好感が持てました。
デザート
「CHILDHOOD ICECREAM」
クリスピーポップに包まれているのはココナッツのアイスクリームで、シェフも小さなころから食べていたんでしょうね。
ちょっとガリガリ君的なシャリっという食感が残っているのはご愛敬でしょう。
「子供じみた」アイスクリームですので。
・まとめ
新しいスタイルのベトナム料理を追求しているレストランとして、ハノイでは『マダム・ヒエン』や『ポルト・ダンナム』を経営しているDIDIER CORLOU(ディディエ・コルロー)氏がいますが、この『T アート』が興味深いのは、やはりベトナム人シェフだということでしょう。
フランス料理の経験ではありますが、ベトナム人からみた自国の料理のイノベーションが生まれ始めていることを知るのは、楽しいことです。
ニューノルディックキュイジーヌを極めたシェフがベトナム料理を革新していくなんて状況が、もうそろそろ出てきてもおかしくないかという期待を感じさせます。
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『The T-Art(ザ ティアート)』店舗情報
営業時間:ランチ 11:00~14:30、ディナー 18:00~22:00 定休日:無休
電話番号:+84 899 464 646
住所:46B Bát Đàn, Hàng Bồ, Hoàn Kiếm, Hà Nội
オフィシャルwebページはこちら
予約に関して
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