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バリ島ウブドでもっとも人気のステーキ店『Batubara(バツバラ)』。
薪で焼き、シェフがテーブル脇で仕上げ、炭火コンロで最後まで美味しく――ステーキ大国アルゼンチン出身のオーナーが凝らしたさまざまなアイデアに、少しでも良い状態で肉を味わってほしいという気持ちがビシビシ伝わる良店でした。
平均予算:ディナー 3,000~5,000円
バリ島では唯一?! アルゼンチンスタイルのバーベキュー
ウブドの待ちをぷらぷら散歩していたとき、偶然こんなバーベキューコンロが歩道に置かれているのを見つけてしまいました。
よくよく見ると、コンロはバリ式のお供え物「チャナン」に彩られ、脇に添えられたのは薪! さらには、小さな黒板には「薪火の情熱」と書かれています。こりゃ、すごい。
突然すごいと書かれてもわからない方もいるかもしれませんので、少し説明すると、私は薪火には目がないのです。肉に関しては最強だと思っています。
約20年前にイタリア・フィレンツェで薪火で焼いたTボーンステーキを食べて以来、その考えは変わりません、
炭でじんわり火を入れるのとも違う、力強くフレッシュな味わい。そして、薪の香りが絶好の調味料のようにまとわりつく香ばしさ。たとえばシンガポールの大のお気に入り『バーント・エンズ』も、もし薪火でなければ、あれほどの美味しさを実現できなかったように思えます。
スマホで検索してみると、アルゼンチン人がオーナーシェフのステーキハウスだということ。
アルゼンチンと言えば、ステーキ大国。フランスやアメリカの熟成肉もいいのですが、イタリアやアルゼンチンのフレッシュな赤身肉は大好物。
これは来るしかないと、その場で予約を取り、夜に出直します。
・良い状態の肉しか出したくないので、その日食べられる食材は黒板メニューで
場所はダウンタウンの南側。Raya Pengosekan通りを、Araya Resort Hotelなどが連なるホテル街をさらに抜けたところにあります。
予約をした20:00に出直すと、既に満席。並んで待っている客もいます。
前菜などは定番メニューがありますが、肉に関しては、黒板メニューのみ。
この日はビーフ3種にポーク2種で、200gから注文可。例えば、サーロインは200gで240,000ルピア(約2,000円)なので、日本で食べることに比べれば安めです。
リブアイにしようか迷っていたのですが、シェフが「今日は絶対にWagyu」と言っていたので、この言葉に従って、300gをオーダー。
Flap Steakとは、日本語では「カイノミ」ですね。和牛ですが、オーストラリア産です。
バドワイザーやハイネケンなど、一通りグローバルブランドは揃っていたのですが、ラテンな気分だったので、サン・ミゲルで乾杯。
まあ、フィリピンのビールで、ネーミングがスペイン語なだけですが、そこは気分です。
先付けで出てきた葉っぱのフリット。大葉よりは薄味ですが、香りのあるリーフの唐揚げをアボガドのマヨネーズでつまみます。
前菜は目ぼしいものがそれほどなかったので、「トマトのガスパッチョ」を。肉を食べる前に、胃を整えておく気満々です。
そろそろ肉かな?と、ドリンクは赤ワインでチリ産のカベルネ・ソーヴィニヨンを。
シラーなど、しっかり目の赤が揃っているのは、ステーキ店ならではですね。
・あっさりした和牛という新感覚のオーストラリア産
ちびちびと飲んでいると、まずは、付け合せの「野菜のグリル」が。
この豪快なラテンな感じが悪くないな、なんて考えていると、スタッフがそそくさとサイドテーブルを組み立て始めます。
お、何が起こるの? メインの肉の登場です。
英語などでの予約が面倒な方は、代行サービスが便利です
日本語可!『バツバラ』をグルヤクで予約する
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