長野・伊那市『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ料理・山菜料理

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

 

高遠の南、長谷中尾の集落にポツンと佇む一軒家の暖簾をくぐると、古民家の風合いを生かしたおしゃれ空間が広がります。

そこは、『ざんざ亭』で自ら狩猟・採集する山の幸をふんだんに使った料理で注目を浴びた長谷部シェフによる新たな拠点。

彼の現在地を探るために、昼は『食堂 野山』、夜は『山肴野蔌(さんこうやそく)』と名を変えるこの店に、はるばる訪れてみました。

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

平均予算:ランチ 1,000~2,000円、ディナー 20,000~30,000円  

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店の特徴  

店主自ら採った山菜や野草、きのこ、そしてジビエを料理するレストラン。

ランチは「食堂野山」名義(金~日曜)、ディナーは「山肴野蔌」名義で限定1組のコース料理を提供しています。

と淡々と書き始めてみましたが、実は15年近くの歳月を経て、ようやくこの食事にたどり着いたのです。

2,000円のランチとはいえ、個人的には感慨はとてつもなく深かったのでした。

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

 

前身は、『ざんざ亭』

ここの店主・長谷部さんの料理との出会いは偶然でした。

2010年頃、登山に明け暮れていた私は、地蔵岳を経由し仙丈ケ岳へ至るルートで南アルプスを

その前泊として、長谷杉島の集落にある民宿を見つけたのです。

どんな宿かも知らず、ただ立地と値段だけで選んだ宿でした。

それが、『ざんざ亭』だったのです。

【休業】長野・伊那市『ざんざ亭(ざんざてい)』郷土料理・鹿肉料理

 

ただ寝られればいいという気持ちだったのですが、夕食の天然のニジマスや鹿肉などを使ったコースに驚愕。

なんでも自分で狩猟や採取したものがほとんで、料理の仕上げには粗さは残っていたものの、そのスタイルとセンスにただものではなさがうかがえたのです。

その後、何度か訪れた茅野の『無名(当時は「から木」)』で「周辺で食べておくべきお店は?と訊くと、ご主人から、「『ざんざ亭』がぐんぐんと良くなっている」という話を聞いていたのですが、予約も取りづらくなり、行けずじまい。

自分のスケジュールに少し余裕が出てきたと思ったら、コロナ禍に入り、営業しているのかどうかわからない状態に。

どうやら商品開発やポップアップレストランでの活動になっていたようです。

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

そんな『ざんざ亭』の長谷部さんが、ようやく自らの店を構えたと聞き、そして、ようやく伺うことができました。

 

昼の『食堂 野山』と、夜の『山肴野蔌(さんこうやそく)』

新店のスタイルとしては、昼と夜で店名を変えていることが特徴。

昼は定食・単品と、夜は一組限定のコース料理でもてなしますが、自ら採取した山肉や山菜、川魚をメインにするという根底にあるコンセプトは変わりません。

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

一つ加わったことと言えば、薪釜が厨房内に設えられたこと。

以前は、囲炉裏の炭火で一部の食材は火入れされてい撒いたが、熾火でほぼすべての調理をこなせるように進化しています。

 

昼の『食堂 野山』の定食

さて、今回はお昼に訪問。

ランチメニューは、「長谷部シェフの定食」2,000円のほか、単品では「鹿カレー」「鹿ローメン」ともに1,400円など。

もちろん定食にします。

 

前菜:夏野菜の炭火焼き

 

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

定食は、まず前菜として焼き野菜の皿が給されます。

窯で火入れした夏野菜は、茄子、トマト、ししとう、ピーマンなど。

それだけでも美味ですが、鹿の醤油、鹿の鰹節などで味を決めているところに、らしさが表れています。

この前菜が終わると、メインとご飯の登場です。

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

 

薪窯炊き御飯

 

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

伊那谷産の「風さやか」を、薪釜に置き、土鍋で炊いた白米。

こしひかりなどと比べると、ややあっさりめなところが、全体のバランスを考えると好印象です。

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

味噌汁にもふんだんに地野菜が使われます。

 

鹿ハンバーグ

 

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

さて、メインのハンバーグ。

ソースには豚の脂を使っているそうですが、肉自体は鹿肉100%。

ここ数年食べたジビエ系のハンバーグでは出色

そのソースにチチタケ、舞茸(乾燥)が使われています。

 

デザート(プラス500円)

杉の森酒造酒粕のケーキと松葉ソルベ

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

定食には、プラス500円でデザートとドリンクを追加可。

季節によって内容は変わるようで、この日は、山を挟んだ木曽にある酒蔵「杉の森酒造」の酒粕を使ったケーキでした。

酒粕のまったり感が、独特の味わいを醸しています。

 

「伊那谷ハーブティー」

長谷『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』ジビエ・山菜料理

ドリンクは、珈琲、紅茶、ハーブティーなどから。

この場所らしさが最も出てるかな?とハーブティをセレクト。

黒文字、イチヂクの葉、ツルアジサイなどを使った独特のお茶ですが、すっきりしたテイストです。

 

夜の『山肴野蔌(さんこうやそく)』のコース

昼の定食の確かなクオリティに、近々、再訪することを決意。

実現したら、またレポートします。

 

 

メニュー

【ランチ】
「長谷部シェフの定食」2,000円
「鹿カレー」1,400円
「鹿ローメン」1,400円
など

【ディナー】
おまかせ 15,000円~

 

メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください

 

予約方法

電話はないので、インスタグラムのDMなどから。

instagramから予約する

 

 

店の地図・アクセス

国道152号線で「道の駅 南アルプスむら長谷」から南下し、車で約10分。
「戸山口」で左折、赤い橋を渡り集落に入っていく。

 

 

『山肴野蔌(さんこうやそく)/食堂 野山(しょくどうのやま)』店舗情報

営業時間:ランチ 11:30~14:00、ディナー 18:30~(完全予約制)
定休日:ランチ 月~木曜、ディナー 不定休
電話番号:—
住所:〒396-0404 長野県伊那市長谷中尾512
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オフィシャルinstagramページはこちら

 

 

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