東京・銀座『L’ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

 

銀座のど真ん中、「GINZAPLACE」に誕生したレストラン『L’ARGENT(ラルジャン)』。

元『スブリム』の加藤順一氏がシェフに就任し、今ならではの銀座発信のモダンフレンチを追求。その現在地を体験してきました。

※現在は虎ノ門に移転しています。

 

平均予算:ランチ 10,000~15,000円、ディナー 15,000~20,000円/「ミシュラン東京 2024」1つ星 

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店の特徴

新たな門出は、いつだって清々しいものなんです。

このご時勢、料理の質やその店の良さに関係なく、いろいろと動きがあるのですが、興味深い店が新たに生まれることだけで、うれしいものです。

そんな気分を味わえるのが、銀座駅直結「GINZAPLACE」の7F(元『ティエリーマルクス』のフロアです)にオープンした『ラルジャン』。

『スブリム』の加藤順一シェフの新展開です。

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

加藤シェフのことを簡単に紹介すると、日本におけるニューノルディックキュイジーヌ(新北欧料理)の先駆者とも言える一人でしょう。

前店の『スブリム』のオープンは2015年10月で、当時は、北欧の新たなスタイルをダイレクトに感じさせるレストランは、一足先にオープンした『セララバアド』くらいのものでした。

 

 

 

 

ランチ、ディナーも1コース

「ランチコース」は8皿程度で7,000円、「ディナーコース」は12皿程度で構成されるコース13,000円(それぞれ税サ別)。

え、銀座の真ん中の、1つ星シェフがつくるコースで⁈と驚く価格です。

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

後に仕事を控えていたので、ノンアルコールで乾杯。

ジュースなので少し甘めですが、きちんとワイン仕立てに仕上げられたロゼのスパークリング。

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

メニューは、メインの食材の産地名で統一されています。

ぱっと見ではわからないギミックは節々に仕込まれているのですが、これから食べる方もいるでしょうから、料理に関してはサクッと紹介していきます。

 

アイデアが詰まったスナック類はさすが

「鳥取 甘エビ」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

手づかみの一口スナック。

甘エビをパセリベースのペーストで包み、キャビア乗せです。

 

「宮崎 菊芋」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

2品目も、ちょっと変化球。

いくつかの調理法で食感と味にバリエーションを付けた菊芋を、再構成しています。

こちらはトリュフ風味で。

このあたりのスナック類は、やはり上手いですね。

 

「富山 寒ブリ」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

今まさに旬の寒ブリを、カルパッチョというか、シェフ流の刺身で。

シンプルに見えますが、ワサビ、ヨーグルト、ディル、赤胡椒など、アクセントは多様。

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

ライ麦ベースのパン。

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

パンも美味しいのですが、自家製のフレッシュバターと発酵バターも美味しくて。

このバターあれば、ほとんどのパンがが美味しくなりそうな。

 

メインは、よりストレートに美味く

「鹿児島 黒ムツ」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

この時期の黒ムツも最高です。

 

「仏蘭西 牛フィレ」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

ここまで日本の食材が続いてきましたが、フランス牛がメイン。

それもリムーザン牛!

薄い玉ねぎとりんごのベールに包まれて、さりげなくレアなアイテムの登場です。

リムーザン牛は、フランス中部産の放牧牛で、肉好きの間ではちょっと話題にはなっていたのですが、生産量があまり少ないとのことで、これまでお目にする機会はなかったんです。

それにしても、魚といい、肉といい、さすがの塩梅。

つい忘れがちなんですが、デンマークで研鑽を積む前は、パリの(元)3つ星『アストランス』で肉を担当していたシェフでした。

 

「青森 初恋グリーン」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

爽やか、甘酸っぱい青リンゴのグラニテ+α。

 

「プティフール」

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

食後の小菓子は三段重ねのお弁当箱仕立て。

銀座の昼下がりらしく、ゆっくり食後のお茶も楽しめます。

 

まとめ

以上、銀座で要注目の新店『ラルジャン』のランチでした。

オープン直後とはいえ、きちんとまとめてきたなという印象です。

1つ星レベルは十分に感じられるクオリティは担保しているのは、さすが。

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

そんななかで、あえて変化に触れるなら、少し一皿の上の食材にバラエティが出てきているのかな?と。

新北欧料理は、基本的に素材の数は少なめで、シンプルな中にクリエイティビティを出していくスタンスなのですが、メインの皿などを見ると、組み合わせの妙も楽しめました。

フレンチにほうに戻っているという言い方もできるかもしれませんが、以前より自由になってきていると捉えたいと考えています。

つまり、クリエイターに対してよく言われる「守・破・離」という進化の段階から見るなら、加藤シェフにとって、この『ラルジャン』は、「破」から「離」へと向かうフェーズになってくるはず。

現地そのままのクリエイティビティから始まり、徐々にシェフらしさが出てき始め、それが固まって、確固たる一つの完成形ができていく気配はヒシヒシ。

その過程に寄り添っていくのは、食べ手としての醍醐味になるのは、間違いないですね。

 

 

 

メニュー

【ランチ】
「ランチコース」7,000円
「ワインペアリング(3 glass)」5,000円(※食前酒は別途)
 ※税、サービス料10%別

【ディナー】
「ラルジャンショートコース」16,500円
「ワインペアリング(食前酒込み)」13,750円
※サービス料10%別

「ラルジャンスペシャルコース」19,800円
「ワインペアリング(食前酒込み)」15,950円
※サービス料10%別

メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください

 

予約方法

電話かwebから。
ネット予約は、下記で受け付けています。

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店の地図・アクセス

東京メトロ銀座線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結。

 

 

『ラルジャン(L’ARGENT)』店舗情報

営業時間:ランチ 12:00~14:30 (最終入店12:30)、ディナー 18:00~22:30 (最終入店19:30)
定休日:日曜、月1日不定休
電話番号:03-6268-8427
住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関3丁目2−6 東京倶楽部ビルディング 2F 霞ダイニング

オフィシャルwebはこちら 一休の情報を見る

オフィシャルinstagramページはこちら

東京・銀座『L'ARGENT(ラルジャン)』コンテンポラリー・フレンチ

 

 

 

 



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