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・食材のポテンシャルを活かした端正な料理へ
玄米油で揚げた椎茸の海老しんじょ。
ライスワイン2杯目。最初のものとは少し風味が変わり、気持ち甘めで濃い口。
それが次の皿と絶妙なペアリングを醸すことになります。
肉のメインは、エクチョ(魚醤)ソースの豚肉炭火焼き。
濃厚なので、若干西京焼きのニュアンスもあるでしょうか。
最後に、テナガダコと里芋の汁物とご飯。締めに米が出てくると、アジアだなぁとホッとするのは、日本人だからでしょうか。
・両班料理は、和食と同じ感覚?
コース全体の料理を食べ終わった後のぶっちゃけた感想としては、「こりゃ、和食だな」というのが本音。
こう書くと誤解されそうですが、どちらがルーツでどちらがフォロワーとか言いたいわけではなく、そのくらい近い味だということです。
前菜の前に出てきた乾燥ナツメなど、現在でも韓国でしか観られないものは別として、全体的には、コチュジャンをちょっと隠し味に使っていますね、くらいな印象。
政治的な関係のややこしさとハングル文字がわからなさから、現地にいると、なんだか遠い国のように思ってしまうこともよくあります。日本から一番近い国なのに。
でも、ここで食事をしていると、やっぱり近いなぁ、と。食という、人の命や生活にもっとも身近なものから感じる直感は、正直だと思います。
そんなことを思っていたら、食後のは韓菓3種とペスク(梨と粒胡椒の韓国茶)でした。
これは、日本ではお目にかかれませんね。
この小菓子を食べると、日本料理と近いかどうかなんて、どうでも良いことだと思い直します。
この店の真骨頂は、最善の食材を使い、シンプルな調理法でその素材の良さを引き出すことにあるのでしょう。その端整で透明な味わいは、ここに来てよかったと思わせるものでした。
『品/POOM(プン)』店舗情報
営業時間:ランチ 12:00〜15:00 ディナー 18:00〜22:00
定休日:日曜
電話番号:+82 2-777-9007
住所:3F DaewonJeongsa Annex, Huam-dong, Yongsan-gu, Seoul
オフィシャルHP(韓国語・英語)はこちら
予約の仕方
予約はオフィシャルHPから(韓国語、英語)。
外国語での予約が苦手な方は、予約代行サービスもオススメです。
店の地図
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