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食文化のルーツがないと言われがちなシンガポールで、「モダン・シンガポール料理」のあり方を追求。
元弁護士のシェフがその知を総結集して切り開く、新しい地域料理のかたち。
平均予算:ランチ 7,000~10,000円、ディナー 15,000~20,000円
googleマップを見る弁護士から転身したシェフが、「モダン・シンガポーリアン」を追求
・そもそもシンガポール料理って何?
あまりにもフツーのことを書きます。ある国には、自国の料理と国外の料理があります。
何が言いたいかというと、例えばミシュランでもアジアのベストレストラン50でも、日本ではフランス料理やイタリア料理、中国料理が評価されることもありますし、自国の和食が評価されることもあるということです。
でも、個人的に、そのフツーのことがよくわからなくなっているのが、シンガポールです。そもそもシンガポール料理って何なのでしょうか。
「海南鶏飯」や「クラブ・チリ」など、日本でもシンガポール料理として人気を博している料理はありますが、しかし、それらの料理のルーツはシンガポールではなく中国やマレーシアだったりします。
現在シンガポールで親しまれている料理が、シンガポール経由で日本に入ってきただけだとも言え、『ラーメン』はそもそも日本食かっていうのと同じですね。
・シェフは元弁護士。独学で料理を習得し
私にとっては「?」であったとしても、そのシンガポール料理に果敢に向き合っているのが、今回ご紹介する『ワイルド・ロケット』です。
オープンは2005年。「モダン・シンガポーリアン」と自称し、アジア50レストランでは、2016年に初めてランクイン(No.38)。
’15年の投票ルールの改正(アジア圏の投票者の比重が高くなりました)が追い風になったのでしょうが、着実に実力と評価を上げていったお店だということがうかがえます。
元弁護士、その地位をあっさり捨て料理を独学したシェフのウィリン・ロー氏にとって、「シンガポール料理」とは何かということは明確です。
シンガポール育ちである彼が食べて育った料理、味、素材ということです。それを、より現代的に表現しようというのが、この『ワイルド・ロケット』ということでしょう。
リトルインディアからインド街の反対側、緑豊かな公園「マウント・エミリー」を10分ほど上っていきます。目的の『ワイルド・ロケット』は、「ハングアウト@マウント・エミリー」というホステルの中にあります。
ラグジュアリーなホテルではなく、スタイリッシュな佇まいとはいえ、ホステルであることに、なんだか親近感が湧きます。
『Wild Rocket』店舗情報
営業時間:ランチ(火~土)12:00~15:00(最終入店14:00) ディナー(月~土)18:30~22:30(最終入店21:30)
定休日:日
電話番号:+65 6339 9448
住所:Hangout @ Mt Emily, 10A Upper Wilkie Road, Singapore
オフィシャルHP(英文)はこちら
ドレスコードや店の雰囲気
ドレスコードはありませんので、気楽に楽しんでください。
客層は、現地の方が多いよう。アジア人と欧米人が半々くらいの印象です。
席種は2タイプ。ランチもディナーも『おまかせコース』を頼むと、少人数の場合は、基本的にカウンター席に。
テーブル席のディナーでは通常メニューからアラカルトでも注文できます。
予約の仕方
電話のほか、HPには即時予約サイトと連携しているので、そちらからの予約が便利。ただし、コンフィメーションが携帯のSMSに届くシステムですので、日本で予約する場合は、海外からの受信可の設定にしておくことをお忘れなく。やりとりの基本は英語です。
英語でのやり取りが面倒な方は、こちらが便利です。
店の地図