Contents
各地域のテーマごとに鉄板3店と新鋭や穴場などを紹介する[my best+αシリーズ]。
今香港で熱いシーンを形成しているスタイルの一つがバルではないでしょうか。
錚々たるシェフがアイデアを一ひねり加えた新鮮な料理、こだわりぬいたアルコールのラインナップ、予約は基本的に不可でウォークインで楽しむ自由な空気、無愛想なサービスが特徴だったのは今や昔なフレンドリーなサービスと、ジャンルは異なれど、訪れた者がハッピーになる雰囲気は共通しています。
香港で大人気のバル・スタイル。タパス、バオ、グローバルチャイニーズ、焼き鳥など最旬店をピックアップ
そもそもイギリスの咀嚼地だった時代に、香港島のソーホーを中心にパブ文化が根付いていた香港ですが、返還から20年経ち、新たなシーンの首が据わってきたようです。
ここでは、そんな旬のバル・シーンの中から特に注目すべき4店をフィーチャーします。
オススメ店1:『22 ships(トェンティトゥー・シップス)』
湾仔のシップストリート22番地にあるから『22 ships』。
このタパス・バーを手がけたのは、ロンドンの『Pollen Street Social』のほか、ニューヨークやシドニー、上海、ドバイなど星付き店を含め15軒を経営するイギリスのシェフ、ジェイソン・アサートン氏。
ランチには「パエリア」、アラカルトには「パン・コン・トマテ」「生ハム」などのメニューが並ぶスパニッシュ・タパスがメインの店ではありますが、そこだけにこだわらないのが魅力の一つになっています。
キッチンで働くスタッフはアジアからヨーロッパまで世界中から集まった人たち。そういった知見を生かし、ハーブの使い方など、一ひねり加えた料理が色を添えます。
シンプルであることは通低音にあるものの、とにかく美味しくて、楽しんでもらえればOKというキッチンの空気が、ゲストにも乗り移ったかのような雰囲気が魅力のバルです。
『22 ships(トェンティトゥー・シップス)』店舗情報
営業時間:12:00-15:00、18:00-23:00
平均予算:8,000~10,000円
電話:+852 2555 0722
住所:22 Ship St, Wan Chai, Hongkong
オフィシャルweb(英文)はこちら
予約に関して
予約は受け付けていませんので、直接お店へ。ランチもディナーもオープン時間や遅めの時間だと、すんなり座れることが多いですが、それ以外は並ぶのを覚悟で。
オススメ店2:『Littile Bao(リトル・バオ)』
2017年「アジアのベストレストラン50」のベスト女性シェフを獲得したメイ・チョウさんが手がける『リトル・バオ』。
香港とアメリカを行き来して育った彼女が、アメリカンダイナーのカジュアルさと香港の食文化のミクスチャーとして、2013年にオープン。瞬く間に人気店に。
シグネチャーディッシュは店名にも付けられた「バオ」。
中華圏ではハンバーガー的に食べられているファーストフードですが、そこにガストロミックな要素もプラスしたところに評価が集まったようです。
デザートにもバオのアイスクリームがあったり、コンセプトも一貫しています。
ドリンクは、カクテルに注力。クラシカルからオリジナルのレシピまで豊富なラインナップ。
それにあわせて、シーフードや肉類などシェアして食べられる大皿料理も揃います。やはりこの店の魅力も、みんなで楽しめることです。
『Littile Bao(リトル・バオ)香港』店舗情報
営業時間:<月~金>18:00~23:00 <土>12:00~16:00、18:00 – 23:00 <日>12:00~16:00、18:00 – 22:00
定休日:無休
平均予算:3,000~5,000円
電話:+852-2194-0202
住所:66 Staunton Street, SoHo, Hong Kong
オフィシャルweb(英文)はこちら
予約に関して
予約は受け付けていませんので、直接お店へ。ランチもディナーもオープン時間や遅めの時間だと、すんなり座れることが多いですが、それ以外は並ぶのを覚悟で。
オススメ店3:『口利福(ホウ・リー・フック)』
グローバル・チャイニーズとでも言うべきな新感覚の中華料理を楽しめるのが、この『口利福』です。
台湾生まれのオーナーシェフ、ジュエット・ウー氏は、カナダで育ち、オーストラリアの『Tetsuya』で修業。
その後、スタイリッシュな『Ms. G’s』や『Mr. Wong』などを成功させた後に、香港に乗り込み、この『口利福』をオープンさせます。
供される料理は、彼のキャリアの通り、様々影響を盛り込んだ中華料理。
台湾のおふくろの味を再現した餃子や様々なハーブを使用した鳥の蒸し焼きなど、伝統の味にこだわる香港っ子をも、その美味しさと楽しさで虜にしています。
レトロな香港カルチャーを、モダンに仕上げたインテリアも気が利いています。
何よりフレンドリーなスタッフが盛り上げてくれる雰囲気も楽しく、いつまでも帰りたくなくなるようなお店です。
『口利福(ホウ・リー・フック)』店舗情報
営業時間:18:00-24:00
定休日:なし
平均予算:6,000~8,000円
電話:+852 2810 0860
住所:G/F, 1 Elgin Street, Central, Hong Kong
オフィシャルweb(英文)はこちら
予約に関して
6名以上は予約可。それ以下の人数の受け付けていませんので、直接お店へ。オープン時間や遅めの時間だと、すんなり座れることが多いですが、それ以外は並ぶのを覚悟で。
+α:焼き鳥『Yardbird(ヤードバード)』
ちょっと変り種として最後に紹介したいのは、焼鳥。海外の焼鳥店というと、赤提灯にのれんと、日本っぽさをフィーチャーした店が多い印象がありましたが、そんなステレオタイプなイメージをあっさりと塗り替えてくれた店が、この『ヤードバード』です。
この店を手がけたのは、エリオット・フェイバー氏。
日本の食文化への造詣は深く、2018年度のミシュランのビブグルマンに、新店の和食店『RONIN』をオープン1年あまりでノミネートさせた凄腕です。
『ヤードバード』でも焼き鳥は本格的。締めの「鳥高菜チャーハン」まで日本の名店で出てきてもおかしくない気の利き方。
日本酒も、蔵元とのネットワークを持っているようで、希少な銘柄も取り揃えています。それでも、雰囲気はインターナショナルなバー。焼鳥店がこんなに楽しくなるなんて!ということを、あえて香港で体感してみては?
『Yardbird(ヤードバード)』店舗情報
営業時間:18:00-0:00
定休日:日曜
平均予算:6,000~8,000円
電話:+852 2547 9273
住所:G/F, 154-158 Wing Lok Street, Sheung Wan, Hong Kong
オフィシャルHP(英文)はこちら
予約に関して
予約は受け付けていませんので、直接お店へ。オープン時間や遅めの時間だと、すんなり座れることが多いですが、それ以外は並ぶのを覚悟で。