石川・金沢『四知堂 kanazawa(スーチータン カナザワ)』台湾料理

石川・金沢『四知堂 kanazawa(スーチータン カナザワ)』台湾料理

 

 

平均予算:ランチ 1,000~2,000円、ディナー 5,000~7,000円 

ホットペッパーで予約する

 

店の特徴 

最近行けていない台湾の台北で、なんだかんだ一番よく行っていたのが、新感覚の台湾料理店『四知堂』。

 

何が新感覚かと言えば、オリーブオイルを使い、軽めに仕上げていること。

そして、デザイナーがオーナーというだけあって、インテリアが心地よい。

バリッバリにデザインされた方向ではなくて、アンティークを巧みに配して、程よくユルさを醸し出しつつも、あくまでおしゃれ、というバランス感。

東京でいえば、『LIKE』『PATH』のような立ち位置で、しかも台湾料理というところが新鮮でした。

日本料理でこの感覚を感じた店は、まだないですから。

 

金沢に突如現れた『四知堂』

2020年の夏前だったでしょうか。

まだ、「もうそろそろ海外渡航も解禁かな? やっぱ最初は台湾か」と悠長に考えていた頃。

SNSのサジェスチョンに「四知堂 kanazawa」のアカウントが表示されるようになりました。

すわ、支店か、なぜ金沢?と驚いていたのですが、その時は真相はわからず。

インスタの投稿には、美味しそうな豆花、お粥、魯肉飯など、台湾屋台の定番が並んでいます。

台湾っぽいけれども、違うのかな?などと思いながら時が過ぎていったのですが、仕事で金沢に行く機会を得たときに、そうだ『四知堂』に行こう!となったわけです。

調べてみると、2021年秋からディナーのコース料理が始まったよう。

絶好の機会です。

店に着き、席に座ると、さっそく謎が解けます。

店長さん曰く、「当社オーナーが台北の四知堂オーナーと親しい仲で、お店を開く際に四知堂という店名を借りる形で、つけた名です」とのこと。

「台北四知堂の気さくで親しみのある雰囲気と、オーナーが創り出す空間デザイン、日本人シェフが腕を振るう料理を皆様に楽しんで頂けるお店として、朝食、昼食、夕食をご提供」というのが、コンセプトともいうべきものでしょう。

珍しいアライアンスの組み方であることが、ちょっと楽しくなります。

ディナーはコースとアラカルト

予約サイトでは、コースは2名からとなっていたので、席だけ予約しておいて、希望欄に「出張の1人客なのですが、もし可能だったらコースのほうが嬉しいです」と書いておいたら、すぐに「大丈夫です」という返信がきました。

ありがたいサービス精神。

というわけで、今回は5000円のコース。

石川・金沢『四知堂 kanazawa(スーチータン カナザワ)』台湾料理

まずは台湾ビールで乾杯。

 

台式前菜盛り合わせ

5種の前菜。

 

地元野菜の蒸籠蒸し

季節野菜をせいろ蒸しで。

腐乳のバーニャカウダソースが「らしさ」を醸し出しています。

 

イカとキノコのxo醤炒め

キノコはマコモダケ。

 

ビールもいいけど、やっぱウーロン茶は飲んでおかなくちゃと、「東方美人」を。

 

国産若鶏の腐乳揚げ

鶏の唐揚げですが、辛いケチャップが南国感。

 

スペアリブの黒酢あん

肉がすごい量だと思ったら、半分は里芋でした。

それくらいのバランスの方が、もちろん美味しいのですが。

赤胡椒が効いています。

 

海鮮焼きビーフン

海老、ホタテ、イカとシーフード勢ぞろいなビーフン。

にんにくの芽がアクセント。

 

海老雲吞スープ

 

紫芋の白玉ぜんざい

 

台湾紅茶

 

今回はコースで頼みましたが、アラカルトも出ていたよう。

やっぱおしゃれな店だなぁと思ったのは、BGMの心地よさ。

最近行ったお店のなかでは、音楽のセレクトはかなりハイセンス。

ジャズやワールドミュージック中心だけれども、所々に英米のオルタナティヴ・ロックのダウナー系を混ぜ込むプレイリストは、なるほどそれもアリだな?とうなずかせるセレクト。

とくにNYのオルタナティブロックのヨ・ラ・テンゴの2000年前後の楽曲が流れていたときに、そうだ、レストランの雰囲気にヨ・ラ・テンゴが合うことを忘れていた!と気づかせてくれました。

 

朝の屋台飯

ディナーの気分がよかったので、せっかくなのでと翌朝も繰り出します。

しっかり食事を食べるダイニングルームではなく(ランチ・ティータイムからはこちらだそう)、店先のスペースを屋台的に使っていました。

朝から魯肉飯でも構わないタイプなのですが、何となく昨晩のディナーの続きのイメージで豆花を頼みます。

上品な味と量だったので、もう少しお腹に入るなと、胡椒餅を追加。

 

まとめ

台北の『四知堂』を愛する身としては、どうしても比べてしまうわけですが、インテリアなど表面的な部分を揃えるわけではなく、空気感が揃っているところに面白さを感じました。

いいもの、心地よいものを使うということが通じていて、地のものを大事にするというところが一緒だということでしょう。

『レスピラシオン』『ア・ラ・フェルム・ドゥ・シンジロウ』などと同じ、歴史を感じさせる尾張町エリアの店ですが、醤油問屋の旧家ではなければいけない必然というようなものを、しっかりと感じました。

 

 

メニュー

【台湾屋台】8:00-16:00
「豆花」「お粥」「魯肉飯」「胡椒餅」「鹹豆漿」など

【喫茶】10:00-16:00
「お好みの台湾茶+焼菓子」税込1,200円

【ランチ】11:00-14:00
「魯肉飯 または 鶏肉飯+デザート+飲物」1,500円
「牛肉麺+デザート+飲物」1,700円

【ディナー】
「コース」5,500円~
「アラカルト」990円~

メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください

 

予約方法

ディナーは要予約。電話かwebから。 web即時予約は、ホットペッパーで受け付けています。

ホットペッパーで予約する

 

店の地図・アクセス

 

 

 

『四知堂 kanazawa(スーチータン カナザワ)』店舗情報

営業時間:ランチ 8:00-16:00、ディナー 18:00-22:30
定休日:水曜
電話番号:076-254-5505
住所:〒920-0902 石川県金沢市尾張町2丁目11−24
オフィシャルwebはこちら 食べログの情報を見る

オフィシャルinstagramページはこちら

 

 

 



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