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オープン1年半にして「ミシュランガイド ソウル」で1つ星を獲得した『Muoki(ムオキ)』。
『ファットダック』『キー』『ザ・テストキッチン』などアクの強い名店で研鑽を積んだシェフが奏でるトリッキーかつテクニカルな皿の数々が真骨頂。
もしかしたら、アジアの巨匠になる可能性も感じる注目の新鋭です。
平均予算:ランチ 7,000~10,000円、ディナー 15,000~20,000円 / 「ミシュランガイド ソウル 2019」1つ星
インターナショナルなシェフのキャリアから生まれる、独自の料理
店名の「ムオキ」とは、南アフリカで樫の木を意味します。
ソウルでなぜ?と不思議だったのですが、南アフリカの名店『ザ・テストキッチン』で働いた経験があると聞いて納得。
このシェフのパク・ムヒョンさん、キャリアが非常に国際的で面白いです。
軍で調理師として勤めた後、アメリカ・ボルチモアのヒルトンの厨房に。
その後、イギリスの『The Fat Duck』、オーストラリアの『Quay』を経て、南アフリカの『The Test Kitchen』に5年間勤務、 Senior Sous Chefを勤めます。
それぞれ世界から客を呼べる名店ばかりですが、なかなか日本ではまだ少ないタイプの土地の選び方ですね。
そして、2017年9月に、この『Muoki(ムオキ)』をオープン。
1年半でミシュランガイド 2019」で1つ星を獲得と、今ノリにノッている新鋭と言えるでしょう。
・アクジョンの隠れ家で
場所はアクジョンの南側、江南区庁駅から少し北東に入ったエリア。
看板の付いたビルを2階に上がったところにダイニングルームがあります。
1人での予約だったので、カウンター席に案内されましたが、これがキッチンに近いことといったら!
・メニューは、おまかせコース1種のみの展開
メニューはコースで1種のみ。料金は、135,000韓国ウォン(約12,500円)。
ランチは、60,000韓国ウォン(約5,800円)でショートバージョンのようなイメージのよう。
そのディナーの内容を、ここではご紹介していきます。
Snack 한입거리
Truffle Beef Tartare
アミューズは、牛肉のタルタルのトリュフがけ。サンドされているのは、マッシュルーム。
下に敷かれているクリスピーライスは、そのまま食べられるので、ここで食べきらなくても、皿と皿の間のワインのつまみに最適です。
最初のグラスは、シャンパーニュ。
Seasonality 봄
Seasonal Raw Fish
旬の白身の刺し身とチェジュ産のフルーツ。
一口で食べると、取り合わせの良さがわかります。
・中盤にこだわりの皿がてんこ盛り
Tomato #4 토마토 Ver.4
6 ways of tomatoes
春のトマト、ドライブラック、ピクルスなど、トマトだけで6つの調理法で味を楽しめる一皿。
クリームチーズソースと合わせると、カプレーゼっぽい味わいも。
シグネチャーの一つとして、シェフはこだわっているようで、バージョンを繰り返しているとか。
ワインは、アルザスのピノブラン。クリーンで酸味強め。
Asparagus 아스파라거스
Asparagus, Shitake, Reggiano
アスパラガスと、醤油で味付けされた椎茸。
ミニミニなポーチドエッグが載っています。
Muoki Egg 무오키 에그 Truffle, Foie Gras, Chicken」
チキンレバーにフォアグラ、トリュフのクリームソースなどが使われ、卵のかたちに。
ムオキエッグという名が付いたスペシャリテ。
日替わりの皿は、ラビオリ。中はビーフ。
チキンレバーにフォアグラ、トリュフのクリームソースなどが使われ、卵のかたちに。
口直しの一品は、ビール・・・みたいな風貌のもの。
実はアップルジュースで、ジンジャーやシナモン、ローズマリーなどの風味が足されています。
前半から中盤を駆け足でみてきましたが、かなりのてんこ盛りという印象。
トリッキーな皿が立て続けに提供されるというか、情報量がつまっているというか、これは一筋縄ではいかないなと思いつつ、コースは終盤へと向かっていきます。
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