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ロンドンの1つ星獲得店が逆輸入のかたちで上海に進出したモダン広東料理店『HAKKASAN(ハッカサン)』。
西欧的にソフィスティケートされた料理がしっくりくるのは、中国料理では珍しいことかもしれません。オシャレなインテリアは、外灘の街並みに中に、あって当然な説得力があります。
以前は香港にしかなかった「グローバル・チャイニーズ」の中心地が、もしかしたら少しずつ上海に移りは始めている気配を感じます。
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ロンドンでミシュラン1つ星を獲得したモダン広東料理が上海に逆輸入
2014年、逆輸入のかたちでロンドンから上海に進出した広東料理店であるこの『HAKKASAN(ハッカサン)』。
アジア全域で逆輸入の店がけっこう多いなと思い込んでいたのですが、広東や四川、上海、北京を含めて中国料理では珍しいかもしれません。
例えば、タイ料理だと、バンコクに店を構える『ナーム』や『スラ ブア バイ キン キン』などロンドンやデンマークからの逆輸入の店が、あるカテゴリーのシーンを牽引しています。
ただ、中国料理で考えると、シンガポールに本店を持つ『インペリアル・トレジャー』は、香港など各地の支店でも高い評価を得ていますが、そもそもシンガポールの人口の4分の3は中華系だったりしますので、大きくルーツがかけ離れているわけではありません。
と、考えると、ロンドンのフィルターがかかった広東料理を上海で食べることは、やはり普通のことではないかもしれません。
・上海グルマンのメッカ「Bund 18」で唯一の中国料理店
『ハッカサン』があるのは、外灘(ワイタン)沿いにある「Bund 18」。
このサイトでも既に何度か紹介してきていますが、「Bund 18」は名店ぞろいです。
1階はアパレルなどのショップと、ロブションのブーランジェリ&カフェ。
2階が吹き抜けになっていて3階が日本食の『銀座おのでら』とロブション。
4階がインテリアショップで、5階がこの『ハッカサン』。
そして、6階は『Ultraviolet』のポール・ペイレによるビストロ。
7階がペントハウスで、バンドを一望できる『Bar Rouge』。
これだけハイクオリティな店が揃っていますので、上海初心者でラグジュアリーに過ごしたい方の場合、ランチ・ディナーとここで過ごせば、絶対はずさない体験ができます。
この『ハッカサン』は、アジアのベストレストラン50の2015年にNo.46にノミネート。
人気から言えば、本国イギリスのようにミシュランの星を獲っていてもおかしくないと思いますが、上海では無冠です。
・いまの上海によく似合う、店の雰囲気や料理の洗練
店内に入ると、バーのようなシックでモダンなインテリア。程よい、きらびやかさとのバランスが取れていることにセンスの良さを感じます。
ここが上海であることを、一瞬忘れかけてしまったのですが、いや、むしろこの洗練されたデザインは、上海っぽいのかもしれません。
新しく建ったものでは、デザイン性の高さは日本を超え始めていますし、Bund 18の欧州の歴史的建築物のなかにあっては、これくらいがしっくりきます。
流暢な英語を話すスタッフに案内され、まずはドリンクから。
この雰囲気につられて、紹興酒ではないなとカクテルから始めます。
メニューは、基本的にはア・ラ・カルトで。
まずはキヌガサタケのスープ。スープはあっさりめですが、透明感のあるいい茸を使っています。
そして、「四式点心拼(Luxurious dim sum platter)」。
ホタテやエビなどの点心。トビコの散らし方など他で見ないわけではないですが、透き通った味がモダンを感じさせます。
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