シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ ☆

シンガポール『メタ(Meta)』イノベーティブ

 

オープン後、ミシュランシンガポールで1つ星をキープする『META』。
その実は、なんとモダン・コリアン。
オーストラリアの名店『Tatsuya’s』で研鑽を積んだシェフは、フレンチや和食のテイストも織り交ぜながら、珠玉のコースを紡いでいきます。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

平均予算:ランチ 10,000~15,000円、ディナー 20,000~30,000円 / 「ミシュラン シンガポール 2022」1つ星、「アジアのベストレストラン50 2023」No.17

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シンガポールにおけるイノベーティブのトップランナーは、モダンコリアンなテイスト

どうしてこんなところで、こんな料理を食べてるんだろ?

旅先で、現地の名物料理を食べているなら、まだ理解できます。

でも、まったくその土地と関係ない料理を食べているときには、自分で自分に「なんでだ?」ツッコミを入れていることもしばしば。

とはいえ、そこにしかない料理、そのシェフにしか出せない味があると、世の中的にも認知されていくにつれ、たとえば香港でメキシカンだろうが、バンコクでジャーマンだろうが、それはそれでアリと胸を張れるようになってきたのですが、さすがにシンガポールでモダン・コリアンを食べているとなったら、冒頭のように「あれ?」となってしまったのです。

でも、これが非常に優れたクオリティだったので、気持ちの整理が、かえってやっかい。

この店がソウルにあったら、モダンコリアンとして5本の指に入るレストランと、素直に受け入れていると思います。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

話がうにょうにょしてしまいましたが、この『メタ』は、シンガポールミシュランでオープン以来ミシュラン1つ星をキープしている実力店。

というわけで気になっていたので、ちょうどタイミングがあったので、ランチに伺ってみました。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

店の成り立ちを少し紹介すると、シェフは韓国出身のSun Kim氏。

もともとはフランス料理店で働いていたそうですが、和久田哲也シェフの書籍に感銘を受け、『Tetsuya’s』の門を叩いたという経歴の持ち主。

オーストラリアの和久田シェフの下で4年半働いた後、2015年にオープンしたこの『META』のシェフに就任しました。

『Tetsuya’s』自体、フレンチと和食の技術を織り交ぜながら、オーストラリア産の食材を使うスタイルで知られていますが、Kimシェフの場合は、それらの出身の韓国料理のテイストが加わったということになるでしょう。

 

・メニューは、昼夜ともお任せコース1本のみ

ランチは、4 COURSESで88シンガポールドル(約7,500円)。

ディナーは、7 COURSESで188シンガポールドル(約16,000円)、Beverage Pairingは128シンガポールドル(約11,000円)。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

アミューズは2品。

手前がタコとイクラで、奥がポテトのムース。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

シグネチャーカクテルが4つメニューに乗っていたのですが、爽やかに「ウォッカとゆず」のものに。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

スープに見えるかもしれませんが、茶碗蒸しのあんかけです。

キャビアとイカが入ったあんかけの下は、れっきとした和食の茶碗蒸しです。

これも『Tetsuya’s』で研鑽を積んでいた成果の一つでしょう。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

シグネチャーだと給された牡蠣。

ケチャップに隠し味程度にコチュジャンが潜み、ジンジャーで風味のバランスを取っています。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

シマアジ。

ゆずのドレッシングがかかったカルパッチョといえばいいのか、刺身といえばいいのか。

ポメロ(文旦)、ラディッシュが薬味代わりになっています。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

続いて、タコ。

軽く茹でた紫レタスに覆われていますが、中を開けると――。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

低温で長時間火入れされたタコ。

ムール貝もひと切れ添えられていますが、ちょい辛めのコチジャンで、舌は一気にソウルに飛んでいきます。

この美味しさは、ソウルの2つ星『Jungsik(ジョンシクタン)』の炭火焼きのタコを食べて以来。

タコをこんなに美味しく焼けるのは、日本を除けば、ギリシアと韓国だけかなと思いつつも、このレストランもやっぱり韓国人シェフの店なんだと舌でも実感します。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

メインは和牛。

和牛にポルトソースという基本ストレートなビーフグリルなのですが、先ほどのタコからの流れで、韓牛に思えてきます。

付け合せの韓国風の漬物も影響しているかもしれません。

もう一つの付け合せは、スライスをキューブ状に立てたポテト。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

デザートは、素直にフレンチ風でしたが、小菓子に韓国テイストが入ってました。

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

 

 

『Meta(メタ)』店舗情報

コース料金:ランチ 68~88 SGD(約5,500~7,000円)、ディナー 148~188 SGD(約12,000~15,000円)
営業時間:ランチ<水~金曜>12:00~14:30、ディナー 18:00~23:00
定休日:日曜

電話番号:+65 6223 4098
住所:1 Keong Saik Rd., Singapore
オフィシャルwebページはこちら

シンガポール『Meta(メタ)』イノベーティブ

予約に関して

予約は電話か、オフィシャルwebから(英語)。

店の地図

 

 

 

シンガポールの「ミシュラン」星獲得店を探すなら、こちらの記事がおすすめ▽

 

 



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