シンガポール『Tippling Club(ティップリング・クラブ)』モダン、グローバル・アヴァンギャルド ☆☆

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「酔いどれクラブ」と名乗りながらも、その実は、計算しつくされたプログレッシヴなプレゼンテーション。
ロックを感じさせるそのスタンスの裏に隠されたフード・クリエイティブの現在とは?

googleマップで地図を見る 日本語可!『ティッピング クラブ』をグルヤクで予約する

イノベーティブは心地よき変拍子

さて、シンガポール。さすがASEANの知と財の中心地と言うべきでしょうか、評判のレストランは、枚挙にいとまがありません。

アジア50ベストレストランにも、10店がノミネート。2泊3日の滞在で、どこまで食べ尽くせるでしょうか。

本命は、フランス料理の『Restaurant Andre(レストラン・アンドレ)』だったのですが、1か月前の問い合わせで、席は無し。

『WAKU GIN(ワクギン)』や『Shinji by Kanesaka(シンジ・バイ・カネサカ)』は和食なのでそれほど食指が動かず、『Les Amis(レザミ)』や『Corner House(コーナー・ハウス)』、『JAAN(ジャアン)』などのフランス料理勢のディナーには、我が懐がおぼつかず…。

選択肢が多いだけに各店のHPを行き来する日々が続いたとき、ふとこの『Tippling Club(ティップリング・クラブ)』のHPが目に留まります。それは、ほとんど一目惚れに近い感覚でした。

>> オフィシャルHP(英文)はこちら。音が出るので、とくに仕事中などはご注意を

まず『ティップリング・クラブ』という店名。日本語に訳すと「酔っぱらい倶楽部」です。

そして、HPを見ると、シェフはタトゥーにまみれたスキンヘッド。さらに、PCのスピーカーからは”酔いどれ詩人”トム・ウェイツがダミ声が流れ始めます。

このセンスは間違いない! そう確信して、到着する日の晩に、さっそく予約してしまいました。

70年代のウェストコーストが好きだという『メゾン・ルパンミュラ』の松村シェフ、ボブ・マーリーの自由さが原点だという『レストラン・モトイ』の前田シェフ、アメリカ西海岸で本場のJAZZの洗礼を浴びた『鮨 ミ雲』の大将、ディナーのBGMにレディオヘッドをかける『レフェルヴェソンス』の生江シェフ。

料理と直接的な関係があるかは別として、クリエイターとしてのバックボーンをつくった音楽の趣味が通じるシェフの料理に、ハズれた経験はほとんどありません。

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そんな直感で選んだ店ですが、「アジアのベストレストラン50」では2013年はランク外ながら、ワールド50ベスト・バーではNo.45。ベスト・レストランでも’14年からラインクインしNo.23、’15年はNo.36、’16年はNo.31、’17年はNo.27。この中堅感がまたソソります。

やんちゃすぎて決してトップ10には入れないようなお店だったらいいなぁなどと考えながら、タンジョン・パガー・ロードにあるお店に向かいます。

コロニアル建築が心地よい南国の風をまといます。

壮大なる前奏か。コース前の「snacks」は6皿

ディナーのコースは、『グルマン』(270SGD)と『クラシック』(170SGD)の2つに加え、ベジタリアン・メニューにも『グルマン』と『クラシック』があります。

ドリンクは、ペアリングが中心で、料理に合わせたカクテルとワインのコースを楽しめます。『グルマン』で160SGD、『クラシック』で105SGDがプラス。もちろんバイ・ザ・グラスでも頼めます。

メニューを決める際にサービススタッフが「『クラシック』は5皿、『グルマン』は8皿」と教えてくれたので、それほど食べれないからとノン・ベジタリアンの『クラシック』をオーダーします。

2008年のオープン以来カクテル・ペアリングを追求しているようで、まずはブドウのカクテルから乾杯です。

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その後、小皿が出てきます。

すみません、突然、無言になりました。

一皿一皿、調理スタッフが丁寧に説明してくれるのですが、英語に付いていくのが精一杯。

全部で6品。凝りまくった美しい小品ですが、口に入れると、奇をてらったテイストという印象はなく、つまみとしてストレートに楽しめるものばかりです。それにしても出てくること、出てくること。バンコクの『ガガン』以来の衝撃です(と言っても、実際は3日前の出来事ですが)。

 

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最後のカクテルを飲み干し、ふと我に返ると、「あれ、店のお姉さんは、5皿と言っていなかったっけ?」と思い返します。

そして、スマホでHPのメニュー表を見直すと、そこには単に「Snacks(軽食)」とあります。これだけ凝った料理を繰り広げながら、ただ複数形の「s」だけで表される楽しげな皿の数々。

壮大なる前戯とでも言えばいいのでしょうか。楽曲の半分以上がイントロ、しかもそれがとてつもなく美しいソニック・ユースを聴いたとき以来の衝撃かもしれません(約25年前の出来事です)。

 

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