Contents
タイ東部、トラート地方の料理をおしゃれに提供する『Sri Trat Restaurant & Bar(シー トラート レストラン&バー)』。
バンコクで流行っているタイ郷土料理をスタイリッシュに提供するお店のなかで、注目度No.1のお店。
唐辛子控えめ、まろやかな味が特徴なので、辛さが苦手な方の口にも合うと思います。
タイ東部トラート地方の郷土料理をスタイリッシュに展開する『シー トラート』
タイ料理が、面白くなっています。
もう何度もそう書いているような気もしますが、その理由の一つが、地方料理のルネサンスとも言えるような活性化にあるかもしれません。
チェンマイには北部の宮廷料理の伝統があって、それをコンテンポラリーに解釈した『saawaan』などが出てきました。
日本でも、東北部のイサーン料理という名が知られてきたように、バンコクでも『100 Mahaseth』などが注目を集めています。
カジュアルなタイ料理レストランとして人気の『スパンニガー・イーティング・ルーム』は、イサーンの中心地ウドンターニーの南に接するコーンケーン県の家庭料理がベース。
かと思えば、今バンコクでもっとも予約の取れない人気店の1つになっている『sorn』は南部の料理。
と、タイの辺境の地の食文化があらためて、輝きを放ち始めているのですが、もう一つ注目したいのが、ここ『Sri Trat Restaurant & Bar(シー トラート レストラン&バー)』です。
・スクムビットの新たな人気店
店名にもあるように、東部トラート地方の料理をベースにしたレストランです。
トラートの料理ってどんなもの?っていうことを紹介しながら、レポートしたいと思います。
場所はバンコクのスクムビットのソイ33。スカイトレインの駅で言えば、「アソーク」と「プロムポン」のちょうど中間くらいです。
公共交通機関では多少アクセスが良くはありませんが、良店が揃うエリアです。ちなみに、隣のソイ31には、バンコクきってのイタリア料理店『Appia』があります。
エントランスを中に入り、バーを抜けると、おしゃれなダイニングルームが広がります。
モダンすぎず、かといって地方色を押し出しすぎた野暮ったさもなく、いい雰囲気です。
このあたりのインテリアのあしらいが上手い店は、最近、バンコクに増えてきていますね。
オープンは2017年だそうですが、すでに人気は確立しているようです。
ランチタイムが始まる12:00に入店したのですが、そのときはちらほら空席があったのですが、13:00頃には満席。
とくに週末は予約しておいたほうが良さそうです。
席につくと、まずはウエルカムドリンクは桑のジュースが給されます。
さらりと甘みを感じるものの、さっぱりしたこのドリンクを飲みながらメニューを眺めます。
基本はアラカルトですが、メニューも豊富でかなり迷ってしまいますが、写真付きで紹介されているおすすめメニューに従うのがいいでしょうか。
まずはサラダから。
『キュウリのサラダ』
南国タイにいるとキュウリの爽やかさが、より美味しく感じます。
海老のプルプル感とナッツのシャキ感など、サラダではありますが、調和の取れた出来。
『前菜のフリット盛り合わせ』
結構、もりもりです。
豆腐などが入っているのは、昨今のトレンドを反映したかたちでしょうが、バラエティに富んでいて、ビールのアテに最高です。
ポーションは大きめなので、2人だと、3~4皿くらいがベストでしょう。
外国語での予約が面倒な方は、代行予約が便利です▽
日本語可!『Sri Trat Restaurant & Bar』をグルヤクで予約する
・煮込み料理などにはカンボジア料理との共通点も
さて、メインが「トラート風豚バラのシチュー」です。
一般的なタイ料理で煮込み料理はカレーになると思うのですが、これは確かにシチューでしたね。
ただ、月桂樹もふんだんに使っていますし、スパイスはもりだくさん。
トラートはカンボジア国境に面しているだけあって、食文化でも近いものがあるようです。
唐辛子をふんだんに使ったいわゆるタイ料理のイメージではなく、素材をいかしながら、豊富な香辛料やハーブで仕上げていくイメージです。
・果物や野菜をつかったオリジナルカクテルもハイレベル
レストラン&バーと名乗っているように、エントランスにはバーカウンターが横たわっています。
天然の食材を使ったオリジナルカクテルが魅力です。
これは、ジンベースの『ビーツ』。
素材の良さを活かしながら、きちんとカクテルの楽しさも伝えています。
バーとしての評価も高まっていくかと思います。
・発展するタイ料理のベースに地方料理の豊かさあり
かつてのイタリア料理が、単なる「イタリアン」から、ピエモンテ料理、トスカーナ料理、ローマ料理、シチリア料理など郷土色が認知されていることによって、よりユーザーを楽しませたような現象が、ようやくタイ料理でも起こっているのかもしれません。
もちろん、郷土料理は、そもそも存在していたのですが、日本に住む私たちでも、それらの違いを楽しむ意識を持つようになったという意味です。
そう言えば、逆にバンコク料理って聞かないな。
タイ人にも訊いてみたのですが、結局よくわからなかったです。
と考えると、バンコクはあくまで「器」のような存在なのでしょうか?
首都として多く抱える人口のほか、観光都市として集まってくるインバウンドの訪問客やビジネス客。
それらの人々に、タイだけでなくアジア全域から集まってくる面白い地方文化を教えてくれるゲートウェイ、食文化においてもそんな役割が板に付き始めているように思えます。
『Sri Trat Restaurant & Bar(シー トラート レストラン&バー)』店舗情報
予算:ディナー 1,500~2,000タイバーツ(5,000~7,000円) 、ディナー 2,000~3,000タイバーツ(7,000~10,000円)
営業時間:12:00~23:00
定休日:不定休
電話番号:+66 2 088 0968
住所:90 Soi Sukhumvit 33, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Khet Watthana, Krung Thep Maha Nakhon
オフィシャルwebページはこちら
予約に関して
予約は電話か、オフィシャルwebから(タイ語・英語)。
店の地図
バンコクでミッドレンジのレストランを探すなら▽