タイ・バンコク『Sühring(ズーリング)』モダン・ジャーマン ☆☆

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「アジアのベストレストラン50」ではNo.13位内をキープ、「ミシュラン」では2019年度に2つ星に昇格、「ラ・リスト」では世界でNo.258と、オープン2年を前にして、バンコクで絶大なる評価を誇るのが、『Sühring(ズーリング)』です。
タイでなぜドイツ料理?っていう素朴な疑問が吹っ飛ぶくらいの説得力を持つ、ディナーコースを堪能。

Bangkok-Sühring

平均予算:ランチ 7,000~10,000円、ディナー 15,000~20,000円 / 「ミシュランガイド バンコク 2019」2つ星、「アジアのベストレストラン50 2019」No.4、「La Liste 2019」TOP1000入り

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モダン・ガストロノミーの緻密な技とおばあちゃんの料理のハイブリッド

ちょうど1年くらい前の2月下旬のこと。「アジアのベストレストラン50 2017」の発表で、もっとも驚いたのが、この『ズーリング』。2016年2月にオープンし、1年足らずで、アジアのNo.13を獲得したのです。

恥ずかしながら、そのリストに載るまで存在さえ知りませんでした。バンコクの知人に問い合わせると、「まあ、それくらいの力はあるでしょ。『メッツァルーナ』のシェフをしていた二人だから」との返答。

『メッツァルーナ』は、バンコク随一のグランメゾンともいえる店なので、相当なことなのは確かですが、フレンチの店。でも、ズーリングは現代ドイツ料理ということになっています。点と線が繋がらず、頭の片隅に「?」マークを残したまま……。

その後の躍進を知れば、そんな1年前が遠い昔のことに思えます。12月に発表された「ミシュラン」でも順当に1つ星を獲り、評価に時間がかかる「La Liste」でも難なく世界で258位。世界のレビューサイトで、フーディーズ向けにはバンコク最高だろう、という評で溢れています。

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そんな名店を1年で築き上げたのが、兄トーマス、弟マティアスのベルリン出身のツインズシェフ。

ふたりはそれぞれスペインやスウェーデン、デンマーク、イタリアなど、さまざまな国で研鑽を積み、『メッツァルーナ』のシェフにとバンコクに招聘され、移住します。

・バンコクなのにドイツの森のひっそり佇むようなガラス張りの一軒家

オープンのコンセプトは、「これまではフレンチなど他国の料理を作ってきたけれど、自分たちのルーツを見せる機会がなかった。ビールとソーセージだけじゃないドイツ料理を知ってほしかった」と伝え聞きます。

それは料理だけではなく、店のトータルコンセプトにも通じているのでしょう。

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メトロなどの交通機関から、歩けば30分はかかるイェンアカートの住宅街の中、『ズーリング』はぽつんと佇んでいます。

近づいてみると、「バンコクの中にこんな森があるんだ?」と驚く、緑溢れる一軒家。まるでドイツの森にひっそり佇むガラスの館です。体感温度が5度くらい涼しくなった気分になります。

 

・ディナーのみの営業。8品か12品の2つのコースからセレクト

メニューは、ディナーコースが2つのみ。ランチもやっていません。

8品コースは2,900バーツ~(約10,500円~)と12品コースは3,400バーツ~(約12,000円~)。結果から言うと、料理だけで考えれば、少しお得感があるくらいの値付けだと思います。

でも、タイはワインが高いので、ペアリングコース(コース料理とほぼ同額)を頼むと、ちと高いかな?くらいな印象になるのですが。

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一品目は、Appetithäppchen(前菜)で、一口サイズの「プルッツエル & オバツダ」。

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ドリンクは、ドイツビールとレモネードが入ったカクテル。

ドイツ感満載な、半ばユーモアかと思ったのですが、プルッツエルの美味しさに、これは本気だ!と思い直します。オバツダは付け合せのディップのことで、ここではオレンジ色でした。

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二品目も一口サイズで、ニシンのバーガーやらオニオンケーキ、ナックルブラウン。

ああ、こういう感じなんだとイメージがつかめて来たので、ワインリストにあったオレンジワインをグラスで合わせます。

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ドイツ、オーストリアを中心のワインもツボを押さえている印象。

でも、リストで「オーガニック・ワイン」と「ビオダイナミック・ワイン」、「ナチュラル・ワイン」がきちんと区別されていました。そんな店、初めてです。

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次もサンドイッチ。

ライ麦パンに、ハムや生海老などお好みに合わせて、客自らが仕上げます。なんだかこれもドイツっぽい。

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シェフのどちらか(双子なのでどっちがどっちだか)がテーブルに挨拶に来てくれたので、いろいろ話していたら、「ドイツ料理なんか習ったことがない」と笑っていました。

「おばあちゃんが、こんなのつくってたなぁ」と記憶の断片を繋ぎ合わせて、プロになってから築いた技術で再現しているようなものだとか。

 

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