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マレー語で「ノマド」という意味を持つ『NADODI(ナドディ)』。
南北インド、スリランカの食文化をイノベーティブなスタイルで縦横無尽に駆け抜ける料理。
そして、独創的なカクテル。
2017年春にさっそうと登場し、すでにクアラルンプールのダイニング・シーンを新しいフェーズに押し上げる原動力とも言える、壮大なコースを堪能してきました。
平均予算:ディナー 15,000~20,000円
googleマップで場所を見るイノベーティブなスタイルで紡ぎ出される、壮大なインド叙事詩
いやはや、クアラルンプールには、まだこんなすごい店が潜んでいたか――そんな気持ちになったのが、ツインタワー近くにあるこの『Nadodi(ナドディ)』です。
内容はイノベーティブなインド料理で、その意味では『GAGGAN』や『Indian Accent』と同じカテゴリーに入るでしょうが、これらの2店より少しソフィスティケートされたニュアンス。
ただ、カクテル・ペアリングに関しては、他のジャンルのレストランを含めて、追随を許さないほどクリエイティブなものでした。
店名はノマド、料理のコンセプトは旅
店名は「ノマド(遊牧民)」という意味。南北インド全域、ときにスリランカの食文化から影響を受けた料理を旅するように味わうのがコンセプトだそう。
皿数などにより4種あるコース名にも、そのコンセプトが活きていて、「7-MILE JOURNEY」RM360+(約10,000円)、「9-MILE JOURNEYRM」430+(約12,000円)、「11-MILE JOURNEY」RM490+(約13,500円)と、インド料理らしくベジタリアンの「11-MILE VEGETARIAN JOURNEY」RM450+(約12,500円)があります。
メニューはイラスト付き。食べていくとわかりますが、言葉だけで説明されてもわからない創作性の高い料理もありますし、インド料理に詳しくないので、このメニューが助けになりました。
では、11マイルの旅を始めましょう。長い旅ですので、サクサク紹介していきます。
メニューは、バナナの葉がイメージされたアミューズから始まります。
アミューズ2つ目。手前は、細かく刻んだ18種類のスパイスを、ザクロサトサで包んだウサギ料理。
串に立てられているのはサテの『ナドディ』バージョンでしょう。
デザートっぽいスタイルですが、これはレッドカレー。いわゆる再構築系とも言えますが、ベースはビーツ。
シャーベットやシュガーグラスにしたビーツをカレースパイスで仕上げています。
前半のクライマックスがホタテのグリルでメニュー名は「SHELL SHOCK」。
「HEAD UP」。ホイップした卵黄のフォーム。洋風の茶碗蒸しみたい?
冷製スープの「COCO LOCO」。
ココナツ・ネクターにキュウリなどサクサクの具に、爽やかなココナツスープ。
このあたりでちょうど「旅」の半分、折り返し地点。まだまだ出会いが待っています。
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