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伝統的な宮廷料理や両班料理の本質は残しつつ、現代的なアレンジを身にまとったコンテンポラリーな韓国料理。
アンダー30にしてミシュラン2つ星を獲得した新鋭シェフの類まれなるセンスを感じてきました。
平均予算:ランチ 10,000~15,000円、ディナー 20,000~30,000円/「ミシュラン ソウル 2022」2つ星、「La Liste 2020」no.419
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韓国の伝統料理を現代的にアレンジしたミシュラン2つ星店
ある文化を、現代に通じるスタイルで表現しようとするとき、いったん伝統を壊してみるか、伝統に寄り添いながら調整を加えていくか、極論してしまえばこの2つの方法があるでしょう。
ソウルの韓国料理において後者を代表するレストランが、この『クォンスクス』でしょう。
シェフは、弱冠27歳のクォンウジュン(Kwon Woo Joong)さん。彼の名に、スクス(熟手、料理人)という古語をかけ合わせて店名にしているところにも、そんな意志が感じられます。
場所は、狎鴎亭ロデオ駅から徒歩7〜8分のところ。最近の注目店は、やはり江南の方が多いなぁと思いながら、駅からの道を歩きます。
場所は、狎鴎亭ロデオ駅から徒歩7〜8分のところ。最近の注目店は、やはり江南の方が多いなぁと思いながら、駅からの道を歩きます。
店はビルの2階。どこにでもある商業ビルですが、階段を上がり店内に入ると、韓国テーストの家具が置かれ、明るい雰囲気。個室やカウンター席もあります。
・韓国の高級独り膳文化を現代的に再現したプレゼンテーション
メニューは、ランチもディナーも全てコース料理。ランチは88,000ウォンと100,000ウォンの2種。ディナーは175,000ウォンと200,000ウォンの2種です。
テーブルには、マットの代わりに御膳が置かれています。御膳に料理がサービスされることが特徴的。
メッセージカードに”韓国の高級独り膳文化を現代的に再現しています”と説明されています。
韓国の王族は、ひとり膳で食事をしてお酒を飲む文化があったそうなので、それを今の時代でも味わえるようにしたプレゼンテーションなわけですね。
このお膳が活きた料理が前菜の盛り合わせでしょう。月ごとに料理の内容は変わるそうですが、シグネチャーは、この前菜かもしれません。
まずは食前酒の「酒案床(チュアンサン)」。山廃のような純米酒にも似た香りと味なので、馴染みやすい飲み口でした。
そして、膳に美しい前菜が並べられます。自家製ビーフジャーキーやカラスミ、パンプキンとエビのスープ、タコのゼリー寄せ、柿とクリームチーズ、などなど。完全に酒と肴の世界。
夜、軽く飲みたいときだったら、これでいいやと思ったら、このコンセプトを発展させ、韓国全国の郷土料理をつまみに伝統酒と合わせて楽しむ2号店『ソルフヤヨン(Sulhooyayun)』もオープンさせたとか。こちらの店も気になります。
続いて、「冷製のスープ」。サツマイモを牛乳と一緒に沸かして作られたピューレの上に 焼いた栗がふりかけられています。
周りには松の実のスープがそえられています。甘めですが、あっさりした味です。
ランチなので量は控えていましたが、ワインリストも気が利いたものでした。
ソムリエの方とお話してみると、勉強熱心な方で好感が持てました。日本にもよく来ているそうで、勉強のためにも食べ歩いて(飲み歩いて?)いるとか。
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