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台湾のモダン・ガストロミーの中で、今もっとも旬なレストランの一つが、この『MUME(ムメ)』でしょう。
新鋭のなかでは頭一つ抜きん出た存在になっています。
おしゃれな雰囲気の店内に、台湾国内の食材をふんだんに使いつつ、ニューノルディックキュイジーヌを発展させたメニュー。
2017年に「アジアのベストレストラン50」に満を持してランクインした後、2019年にはNo.7をマーク。
2018年にスタートした「ミシュランガイド台北」でも1つ星を獲得しているこの人気店をご紹介します!
平均予算:ディナー 10,000~15,000円 / 「ミシュラン 台北 2020」1つ星、「アジアのベストレストラン50 2020」No.18、「La Liste 2020」No.1148
「Think Global, Act Local」を地で行く、台湾ビストロノミーの最新型
・台北ガストロノミーに新風を吹き込む良店が集まる、大安エリアの最注目店!
店があるのは、現在ハイセンスな店が急増し、台北のグルメシーンでも注目度の高い大安區四維路。
この『ムメ』の近くにも、個人的に大好きな新感覚の台湾料理店『四知堂』の2号店『tua攤』のほか、『DIARY』や『Whinos』などバーも充実しています。エントランスから無駄を削ぎ落としたミニマルなイメージ。クラブのような雰囲気です。
オープンは2014年12月。香港出身・カナダ育ちのリッチー・リン(Richie Lin)氏が中心になり、アメリカ出身のロン・シェン(Long Xiong)氏、オーストラリア出身のカイ・ワード(Kai Ward)氏の3人シェフ体制でチームを結成。
世界各国の料理を取り入れミックスさせ、生み出したモダンな料理が、瞬く間に評判に。
国外にもその評判は伝わり、「アジアのベストレストラン50 2017」でもNo.43に初ノミネートしたのを皮切りに、2019にはNo.7までランクアップしています。
台湾を代表する花「梅 UME」のラテン語から名付けられた「MUME」というロゴのみが刻まれたシンプルなエントランスを入ると、タイダイ染のような照明が印象的なバーカウンターが印象に残ります。
このカウンターには、台湾ではトップバーテンダーのJeffrey Lee氏が控えています。
その奥がダイニングスペース。裸電球から照らされるムーディなーオレンジの光と、テクノミュージックの鋭角的なサウンドがフロアを包み込んでいます。
レストランよりカジュアルなビストロのような雰囲気でありながら、ガストロノミー級の料理を合わせた「ビストロノミー」。
90年代後半のフランスで生まれ、世界各地で進化しているその一つのスタイルが、ここ『MUME』で成就しているのかもしれません。
・ローカルな食材を使って、世界にも通用するガストロノミーを目指す
それらとともに、印象的だったのは、やはり料理や雰囲気に溢れるインターナショナルなセンスです。これは、志は同じだけれども、ルーツは違うシェフ3人体制が関わっているかもしれません。
例えてみるならば、オーケストラのように、指揮者、つまり料理で言えばシェフが見ている世界観を実現して行くためにメンバー全員が働くという旧来のシステムから自由になっているようにも感じます。
バンドやDJユニットのように、リーダーは存在しつつも、メンバーの個性を活かしながら、時にはこのメンバーがソロをとったりと、チームで達成する仕事が、料理の分野世界でもようやく芽が出始めたかな?と感じ、嬉しくなりました。
直接聞いたわけではないので、キーワードなどがどれだけ厳密に当たっているかはわかりませんが、私には「台湾の食材で、世界にも通じる新しいガストロノミーを築く」というのが、彼らの志だと感じました。
言い換えれば、あまりに有名なフラー博士によるフレーズ「Think Global, Act Local」ーーこの概念を料理の世界で地で行く、かけがえのないレストランのように思っています。
『MUME(ムメ)』店舗情報
平均予算:2,500-3,500元(約9,500~13,500円)
営業時間:18:00~23:00
定休日:不定休
電話番号:+886 2 2700 0901
住所:No. 28, Siwei Road, Da’an District, Taipei City/台北市四維路28號
オフィシャルwebページはこちら
予約の仕方
電話、オフィシャルweb(台湾語、英語)から。
日本語の予約サービスも使えます。
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店の地図
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