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・さらに続く前菜ラッシュ。地のものをクリエイティブに
トマトのソルベ。透明なスープもトマトから取ったグルタミン酸のもの。
パンは全粒粉のピタパンタイプ。オリーブオイルのほかピーナッツなどが添えられます。
魚の冷菜は、「HAMACHI」。そうハマチです。
海老のソーセージ。インドネシア風のもので、笹の葉に、はんぺいのようなソーセージが包まれています。
「TRIPLE C」。ココナツの泡に隠れたのは、カニの身のサラダ仕立て。
「ほぼインドネシア産の食材、輸入されたのはぼくくらい」とはオランダ出身のエルク・シェフの弁。インドネシア料理とフランス料理、そしてそれらを再構築したり、ミックスしたり、実にさまざま。
・アッと驚くアイデアが詰まった肉料理
メニュー表を見ると、味が強いメインに近づいてきたので、ピノ・ノワールに。
「INTO THE SAWAH」はカタツムリのリゾット。ほとんどシグネチャーディッシュとも言えるメニューになっていますね。中央の黄身は、アヒルの卵。かなり濃厚で、崩して食べるとトロットロな感触です。
お米は、世界遺産に指定されているバリ中部のテララガンの棚田で採れたものだとか。
木こりかと思うほど、大きいステーキナイフが出てきたと思ったら。
肉料理は、豚足の小品。50gもないかもしれません。メニュー名は「BANGKAL HITAM」。
口直しに、根菜の酢漬け。
「Mostly Pineapple」。ほとんどパイナップルと名付けられたデザート。
食後の小菓子ですが、器は本日最大。
・時代を切り開いているワクワク感
冒頭に賛否両論と書きましたが、ネガティブな反応は、むしろ日本人の方に多く、「味が濃すぎて、素材を感じられなかった」という意見に集約されるかもしれません。確かに濃い目ですね。この手のイノベーティブ系だと、懐石の影響を受けていることが多く、味付けもさっぱり目の店が多いので、そんな先入観に引っ張られそうになります。
基本的に人は、知っているものしか判断できないものです。とくに味覚なんかは、それまでの経験や記憶に大きく影響されます。
だとしたら、経験したことのないものに対しては「わからない」というのが、まっとうな反応。ただ、その「わからない」のなかにも、快適なものと不快なものがあるはずで、ある一点を超えれば、こればかりは人の好み、人それぞれの感性に合うかどうかとしか言いようがないものだと思います。
吉と出るか、凶と出るかは、そこ次第でしょうか。
そういった意味では、インディペンデントなアートフィルムを観ている感覚に近かったように思えます。何か新しいものを切り開いているワクワク感に詰ったお店。
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『Locavore(ロカヴォール)』店舗情報
平均予算:ランチ1,000,000~1,500,000ルピア(約8,000~12,000円)、ディナー 1,500,000~2,000,000ルピア(約12,000~16,000円)
営業時間:ランチ 12:00~14:00、ディナー 18:30~23:00 定休日:日曜、月曜のランチ
電話番号:+62 361 977 733
住所:Jl. Dewisita No.10, Banjar Padang, Tegal, Kabupaten Gianyar, Ubud, Bali
オフィシャルHP(英文)はこちら
予約の仕方
オフィシャルwebか電話で(英語、インドネシア語)。
日本語での予約は、代行サービスなどが便利です。
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