Foodies Asia食にこだわる“フーディー”に

 

現代的で端正な料理の表情に目を奪われつつも、口に入れると想像以上に質実剛健。
細マッチョとも言いたくなる、料理の立ち位置が独特な存在感が真骨頂。
イノベーティブとフレンチの間のエアスポットを埋めるような貴重なレストランです。

平均予算：ランチ 7,000～10,000円、ディナー 10,000～15,000円／「ミシュラン石川 2021」2つ星　

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店の特徴

北陸の食材から受けるインスピレーションによって、独創的なコンテンポラリーフレンチを提供している、注目のレストラン。

オーナーシェフを務める土井誠さんは、日本料理からキャリアをスタートし、その後、西洋料理に転向。

銀座のフランス料理店でシェフを務めた後、スイス、北欧、フランスなどで約4年間働いたという食の東西を知っているキャリアに興味が惹かれます。

そして、自店をオープンする地として選んだのが、「食材、生産地、文化、風情が揃う」金沢だったと聞きます。

 

場所は、北陸随一の繁華街・片町のはずれ。

隣には、天ぷらの名店『小泉』があります。

明治期に建てられた元洋裁学校を利用したお店の佇まいは、どこか懐かしく、かつ、それが現代的な雰囲気をも醸し出しています。

 

 

メニュー

 

5月には石川県でもお酒の提供自粛要請が出ていたので、ノンアルで乾杯。

ベルギー産のノンアルコールのスパークリングワインでしたが、ノンアルのレベルも上がってきたものです。

さて、コースのスタートですが、メニュー表はなく、「何が出てくるか想像しながら楽しんでください」とテーブルに絵が掛けられます。

バンコクの『ガガン』などで、食材のアイコンを使ったメニューを体験したことがありますが、劇画調なのが興味深かったです。

 

アミューズ ３品

メニューのイラストには、アミューズには3種のメイン食材が描かれています。

一品目はレンコン。

れんこんとエビのすり身をフリットした大葉で包み、生うにを載せいています。

器も蓮を乾燥させたもの。

2品目は、ジャガイモ。

ジャガイモのフリットに牛蒡をまぶし、サマートリュフを載せて。

3品目はなんとアイスクリーム。

能登柿のアイスクリームに、キウイのピューレ、キャビアを載せて。

アミューズにアイスクリームが出てきた記憶は、思い浮かびません。

甘さ控えめとはいえ、フルーツを活かした味ですが、たしかにアミューズでも有りだと妙に納得しました。

 

前菜

とうもろこし

イラストのトウモロコシはわかりやすかったのですが、出てきたのは小洒落た木箱。

開けてみれば、なかに料理が鎮座していました。

粒そのままやピューレなど、調理法を変えたパーツで組み合わせています。

 

豆

イラストの豆は、スナップエンドウ。

スナップエンドウは刻んだ皮も使っていて、それもエンドウ豆の味がします。

カモミールのジュレや、ホタルイカの墨などからとったソースで。

 

米

イラストで穀物であることはわかりましたが、ストレートに米でした。

お米のフランに、能登うなぎを載せ、コンソメで仕上げています。

アクセントに米のフリットを。

 

イワシ

小魚は鰯でした。

最後は藁焼きで香りを付けた鰯が主役。

エゴマなどが脇に控えています。

カリッっと焼いたパンの上に鰯を載せたブルスケッタではありますが、鮨の西洋的な解釈のようにも感じます。

 

カブ

イラストから根菜だとはわかりましたが、もしかしてフェンネル？などと想像していたら、ビーツでした。

けれども、野菜料理というより麺料理だったところはサプライズ。

混ぜ麺です。

白山神社付近で取れた小麦を打った麺に、発酵させたビーツに梅山豚、マッシュルームを混ぜ込み、
マスカルポーネで仕上げています。

混ぜると、こんな感じです。

 

オマール海老

オマール海老。

オマールから出た出汁とパプリカのソースで覆っていますが、ビスクのような感触もあります。

下にはウドなど炊いた野菜、上には揚げたケッパーがアクセントに。

 

魚

メインの魚料理は、鰆。

サワラのポワレをベルガモットと白ワインのソースで。

カブのピューレやガレットが添えられています。

木箱に入ったパンは、下に熱した石が置かれ、保温性をキープ。

芸が細かいです。

 

鳥

メインの肉料理は、ほろほろ鳥でした。

岩手・石黒牧場の「ほろほろ鳥」。

日本を代表するほろほろ鳥の胸肉をローストで。

甘いの強い品種のマッシュポテトがいい味を追加しています。

面白いのが、メンチカツも添えられていること。

 

デセール

デザートはブラッドオレンジ。

 

食後のドリンク

コーヒー、ハーブティー、紅茶、エスプレッソからセレクト。

料理で気持ちよくなってきていたので、アルコールは飲んでないけれども、エスプレッソで目覚まし。

 

小菓子

ゴールデンキウイ～菊のタルト～

ホワイトチョコレートボンボン。

タルトタタン。

 

 

 

メニュー

【ディナー】
「生産者の想いと想像 全9品」18,150円
※シェフのお任せコース

【ランチ】
「山海の中の感覚と感受性 全8品」12,100円
「生産者の想いと想像 全9品」18,150円
※シェフのお任せコース

＊メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください。

 

予約方法

電話かwebから。 web即時予約は、ヒトサラ・一休・食べログで受け付けています。

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店の地図・アクセス

金沢駅からバス10分、片町下車、徒歩3分

 

 

 

 

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