東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

 

目下のところ、日本では唯一無二のモダンベトナミーズでしょう。
凄腕のソムリエによる、ナチュラルワインを中心とした縦横無尽なペアリング。
コンテンポラリーフレンチで腕を磨いたシェフによる日本の四季を生かした料理。
そんな魅力が、新たなベトナム料理で出会ったお店です。

 

平均予算:ランチ 5,000~7,000円、ディナー 10,000~15,000円/「ミシュラン東京 2020」ビブグルマン掲載 

ヒトサラで予約する
※リンク先から「アンディ」で検索してください

 

店の特徴 

グランメゾンでシェフソムリエを務め、現在は当代きってのワインテイスターとして知られる店主・大越さんによってオープン。

シェフは、『レフェルヴェソンス』出身。

日本でこそ楽しめるモダン・ベトナミーズと、ナチュラルワインを中心に日本酒から焼酎まで繰り出されるペアリングを提案しているというお店です。

ふむ、モダンベトナミーズ? ドイモイ政策が始まったころ、一部では脚光を浴びていたフレンチとベトナミーズの融合「ヌーベル・ベトナミーズ」とは違うのか?

なんていう、よこしまな疑問を持ちながら、うかがってみました。

 

インテリアはコロニアルスタイルを彷彿

場所は外苑前。

駅から徒歩5分ほどの場所で、『焼鳥今井』『とんかつ七井戸』の隣のビルです。

『フロリレージュ』も近いですね。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

店内に入ると、フランス植民地時代のベトナム建築のイメージです。

朽ちた感じも、プラスにさせていセンスに好印象。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

ランチだったので、ワインは1~2杯でいいかな。

東南アジア系の料理の場合、ワインは、赤や白ではなく、ロゼやオレンジに決めているのですが、「とりあえず、ビール」くらい軽く「グラスであります?」と訊くと、おすすめのオレンジが3本並びました。

そんな店、フレンチでもなかなかないです。

恐るべき、ワインストックがあるのかもしれません。

やっぱペアリングにすべきだったかと思いつつも、今回はランチコースです。

 

7皿のランチコース

初っ端から、スペシャリテとも言える「ティーリーフサラダ」 。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

自家発酵させた茶葉を中心に、旬野菜、果物、雑穀、ナッツ、桜エビなど10種ほどの食材を組み合わせています。

季節によって変わるというドレッシングは、熟成した魚醤からつくられたものだとか。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

崩しながら食べていきます。

 

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

続く皿は、ベトナム中部で食べられるもち米料理。

ゼリーっぽく下にうずめられているのですが、上に〆鯖が乗り、鰹出汁が注がれています。

 

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

季節の「春巻き」。

この季節は、スモークサーモンが具の中心に鎮座し、巨峰のスライスで香りづけ、ココナツミルクのソースが添えられています。

 

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

魚料理は、戻り鰹のマリネ、ビーツのソースです。

山椒っぽいのは、乾燥みかんの粉だそうで、アクセントがつけられます。

鰹の下に、ホックホクのビーツの実が潜んでいます。

 

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

メインの肉料理は、ヘーゼルナッツが香る泡ソースで覆われたポーク。

添えられているのは、パパイヤのぬか漬け

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

中には、カレーのムースも入っているので、飽きない味です。

 

 

 

 

食事の〆として、「フォー」。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

どストレートなベトナム料理かと思ったら、そんな一筋縄ではいきませんでした。

コースの最後に合うようにち、チキンスープはかなり濃厚にとられていて、あまりフォーで味わったことのないスープです。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

そして、「フォー」のトッピング。

パクチー、バジルなどが盛りだくさんなのがうれしいです。

そして、小皿には「ちりめんじゃこ」と「サンショウのムース」

食べていく途中での味変が楽しめます。

 

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

デザートの「ココナツプリン」は洗練された味。

上に柿の切り身はのり、ベトナムコーヒーのパウダーで香り付けをしていました。

 

まとめ

以上が、外苑前のモダンベトナミーズ『アンディ』のランチコースでした。

約6,000円のコースとしてはお釣りの来るくらいの満足感。

料理のテイストとしても、他ではなかなか味わえないのは確かです。

その前提で、ベトナム料理を食べ慣れた身からすると、ベトナム料理の最新型というよりは、ちょっと面白いコンテンポラリーフレンチを食べた印象かな、と。

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

冒頭で「ヌーベルベトナミーズ」のことを引き合いに出しましたが、それらが生まれた90年代と比べれば、料理のアプローチが変化しているという違いでしょう。

フレンチとベトナミーズの融合という言葉はどちらも同じですが、「ヌーベルベトナミーズ」時代よりも、フレンチの要素もベトナミーズの要素も、より微分細分してから再構築していくというアプローチに進化を感じます。

日本のベトナム料理では唯一無二なのですが、例えばタイ料理で考えれば、渋谷『チョンプー』と恵比寿『ロングレイン』 を足して、2で割って、20パーセントくらい高級にした感じです。

余計わかりにくいか。

ちなみに、ベトナムっぽさを、もう少し楽しみたい場合は、アラカルトのメニューのほうがベターかもしれません。

あるいは、姉妹店の広尾『アンコム(Ăn Cơm)』に行くかですね。

 

 

 

 

メニュー

【ディナーコース】
「ディナーコース」7,500円 (税抜)
「ディナーコース+ワインペアリング」14,000円 (税抜)

【ランチコース】(ランチタイムの営業は土日のみ)
「ランチコース」5,900円 (税抜)
「ランチコース+ワインペアリング」11,200円 (税抜)

【アラカルト 例】(税込)
「ティーリーフサラダ」1,800円
「パクチーサラダ」1,200円
「10種のハーブ&季節野菜 エビの生春巻き」1,000円
「揚げ春巻き」1,800円
「クリスピー スパイシー フライドチキン」1,200円
「皮付き豚 ハーブと季節のアクセント」3,000円
「どっさりハーブと本枯節のフォー」1,600円

メニュー・料金はあくまで参考になります。季節や食材の入荷状況によって変わることを前提にご覧ください

 

東京・外苑前『An Di(アン ディ / Ăn Đi)』モダンベトナム料理

 

予約方法

電話かwebから。 web即時予約は、ヒトサラで受け付けています。

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※リンク先から「アンディ」で検索してください

 

 

店の地図・アクセス

「外苑前駅」から徒歩約5分。

 

『アン ディ(An Di / Ăn Đi)』店舗情報

営業時間:ランチ <土・日>12:00~13:30(L.O.)、ディナー  <火~金>18:00~23:00(L.O.) <土・日>18:00~22:00(L.O.)、 定休日:月曜+不定休
電話番号:03-6447-5447
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3丁目42−12
  オフィシャルwebはこちら

オフィシャルinstagramページはこちら

 

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【東京】ミシュランに掲載されたアジア、アフリカ料理の掲載店リスト

 

 



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