タイ・バンコク『Le Du(ル ドゥー)』コンテンポラリー・タイ料理 ☆

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「アジアのベストレストラン50 2017」へのノミネートをはじめ各ランキング上位を総ナメにする最注目レストラン『ル・ドゥ』。
バンコクの新世代を代表する30代前半の若きシェフ、トン氏が繰り出すタイ料理のイノベーションとは?
その真相を探ってみました。

Thai-Bangkok-Restaurant-Le.Du

平均予算:ディナー 7,000~10,000円/「ミシュランガイド バンコク 2020」1つ星、「アジアのベストレストラン50 2020」No.8、「La Liste 2020」No.1148

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旬折々のタイの食材を用い、NY仕込みのテクニックで新たなタイ料理を追求

統計などを精査したわけではないですが、タイはアジアの中でもっともマルチカルチャー、ダイバーシティが進んだ国ではないでしょうか。

歴史を紐解いても、政権の中央に外国人を登用してきましたし、文化的にもそういった傾向を持っているのではないか、と。

タイに身を置くと、「微笑みの国」とも称されるようなしなやかな態度で、外国人を自然に受け入れる環境が、タイという国のDNAのなかに息づいているように感じてしまうのです。

それはおそらく食文化についても同じでしょう。

タイの外国人トップシェフたちと接していても、かつて日本のバブル期などにあったような“助っ人”的な振る舞いを微塵も感じさせません。「あぁ、好きで居着いちゃったんだろうな」という雰囲気に溢れているのが特徴でしょう。

2016-17年にかけて、バンコクがアジアのグルメシティの最前線に躍り出たのは、そう考えれば必然かもしれません。

マルチカルチャーを通り過ぎた後に表される個のセンス。そういったものが現在のグルメシーンのキーワードだとするなら、外国人を自然に包み込むバンコクのポテンシャルの高さは類を見ません。

数年前の政治的な混乱が落ち着いた後、ようやくその存在感を示し始めたと言えるかもしれません。

 

 

 

・店名はタイ語で“季節”。NY仕込みのテクニックで新たなタイ料理を追求

前置きが長くなりましたが、さて、『LE.DU(ル・ドゥ)』です。

バンコク新世代の躍進の象徴のような存在なのですが、実際に店を訪れてみて感じたのは、上に書いたような新世代のダイバーシティ、マルチカルチャー的な創作性でした。

これは、タイ料理なの? いや、フランス料理もかなり入ってるよな? あれれ、やっぱ中華料理か?と、テーブルの上の皿のルーツを考え始めると混乱してしまって、挙げ句の果てには「美味しいから、どうでもいいや」ってなってしまうようなクロスオーバー感が気持ちいいお店と言ってもいいかもしれません。

Thai-Bangkok-Restaurant-Le.Du

店があるのは、バンコクの中心街の一つシーロムエリア。

BTSの「Chong Nonsi(チョンノンシー)」駅から徒歩3分。少しだけ小径に入るので、一気に静かな雰囲気になったビルにあります。

中に入ると、レンガ造の内装に、北欧系の座りやすい椅子とテーブルなどシンプルな中に趣のある雰囲気。透かし細工をうまく使った衝立やキャンドルスタンドなど、落ち着いた雰囲気にホッとします。

オーナーは、30代前半のThitid Tassanakajohn(通称トン)シェフ。

彼は、タイの最高学府であるチュラロンコン大学経済学部を卒業後、ニューヨークにある名門料理学校CIA(Culinary Institute of America)に留学。

卒業後はニューヨークのミシュラン三ツ星レストランである『Eleven Madison Park(イレブン・マディソンパーク)』や『Jean Georges(ジャン・ジョルジュ)』などで研鑽を積んでいます。

2013年にタイに帰国し、タイ語で「季節」という意味をもつ『ル・ドゥ』をオープン。

旬折々のタイ食材を用い、NY仕込みのテクニックで新たなタイ料理を追求するスタイルで、じわりじわりと頭角を現し、タイのトップレストランの一つとして知られるようになります。

そして、2017年には「アジアのベストレストラン50」でもNo.37に初ノミネート。

 

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