香港『甘牌焼鵝/Kam’s Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物 ☆

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物

 

『鏞記(ヨンキー)』創業者のお孫さんが開いた、ローストグースの人気店『甘牌焼鵝/Kam’s Roast Goose(カムズ・ローストグース)』。
焼物専門の路面店でありながら、オープンの翌年2015年度以降ミシュラン1つ星をキープしている実力店でもあります。
高級広東料理の味を、比較的リーズナブルに楽しめるコスパの良さも誇るこの人気店のいくつかのメニューをご紹介します。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物 ☆

平均予算:ランチ&ディナー 3,000~5,000円 /「ミシュラン香港 2021」1つ星

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香港名物の焼鵝、ローストグースのベストをあえて選ぶなら、この店

ローストグースは、香港の代表的な名物グルメの一つ。

名店は数多くありますし、それぞれ個性的なので、あそこも良いし、ここも良いと、店選びに嬉しい悩みを抱えてしまいます。

 

専門店で一つだけ挙げるなら、『甘牌焼鵝/Kam’s Roast Goose』になるのではないか?と思います。

行列ができていようと、受付のお姉さんが怖かろうが、替えがないなと香港に行く度に通い続けている店。

オーナーは、中環にある老舗中の老舗『鏞記(ヨンキー)』創業者のお孫さん。

この『鏞記』自体、総合的な広東料理店ですが、スペシャリテはローストグースです。

移り変わりの激しい、香港の飲食業界のこと、掘っていけばいろいろなドラマがありそうですが、何はともあれ、そのお孫さんが創業時のローストグースの味を再現することをコンセプトに2014年に『甘牌焼鵝』をオープン。

瞬く間に人気店となり、翌2015年以降はミシュラン一つ星を獲得しています。

たとえば、牛肉では霜降りと赤身が違うように、一口にローストグースと言っても様々な肉質のものがあります。『甘牌焼鵝』は、しっとりタイプ。

専門店というより、高級広東料理店に近い焼き上がりです。そのあたりは、店の出自に関係しているのでしょう。

ちなみに、小さな路面店では、皮がパリッとして、身がギシっと締まったタイプのローストグースが多いのですが、その美味しさを楽しみたいなら、もう一つのミシュラン1つ星獲得店『一樂燒鵝/Yat Lok Restaurant』がオススメです。

 

 

 

 

・『鏞記』系統のしっとり感が真骨頂

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物 ☆

このしっとり感が、『甘牌焼鵝』のローストグースの真骨頂。

「ローストグース(焼鵝)」は、1羽、半羽、1/4羽と食べれます。

初めて行ったときにサイズ感がわからず(店頭に吊ってある現物をみればわかるようなものですが)、1人で半羽を頼んで、お腹が破裂しそうになりました。

量としては、1/4羽でも十分すぎると思いますが、1/4羽の場合、注文する際に「上」と「下」と部位に分かれていますので、少し注意が必要です。

「上」はムネで128香港ドル、「下」はモモで148香港ドル。写真は「下」なのでもも肉ですが、かなりジューシーさ。ただ、これだけで頼むと、苦手な方はオイリーだと感じるかもしれないので、両方バランスよく食べたいところです。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物 ☆

味付け的には、少し甘め。食べ進めていくと、豆が出てくるのですが、これが味にもしっとりした食感にも、かなり肝になっていると思います。

他店に比べれば、ほどよく脂がのった2.8kg前後のガチョウを使用。出来立てを提供するために、朝から20羽ずつ火を入れ、平日で約120羽、週末は約180羽を売り切れば、営業は終わりだそう。

 

 

 

・蜜汁叉焼、脆皮腩仔などの焼豚メニューも豊富

最初は「ローストグース(焼鵝)」を食べるべきだと思いますが、何度か通ったり、何人かでシェアしたりする場合は、豚などの他の焼物を頼んでみるのもいいでしょう。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物 ☆

ローストグースの次に人気のあるメニューは「蜜汁叉焼」。

香港スタイルの蜜を塗りながら、焼きを入れていくタイプです。肉厚が少し薄めなのが、珍しいでしょうか。そのせいか、単品で食べるより、ライスや麺と一緒に食べたときの相性のほうがいいかと思います。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物 ☆

「脆皮腩仔」は皮付きで出てきます。味付けは最低限なので、肉そのものの旨味を堪能したいときは、こちらがベスト。

マスタードベースのタレに付けて食べます。この店は、しっとりした焼き具合の肉が多いので、サクッとした感覚も味わいたい時にはこちらです。

ちらりと後ろに写っている香港では一般的な麺「頼粉」もおすすめ。

肉といえば白飯と条件反射的に思い込んでいたのですが、現地の方で麺を頼んでいる方が結構いたんです。試しに頼んでみたら、肉との相性は抜群。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物

さらに掘っていくと、豚皮だけの焼物「化皮乳猪」までメニューに入っています。

豚皮マニアからすれば、なかなか見かけない究極の裏メニュー的な逸品。でも、通常メニューです。

北京ダックでも、上記の「脆皮腩仔」でも、皮のパリパリ感とその下のゼラチン質のコントラストを楽しむ感じなのですが、こちらはしとっり感を強調したイメージ。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物

キクラゲや青菜などサイドメニューも豊富。行列で並んだ後には、しっかりとした食事も可能です。

・入店時間の狙い目は?

1~2年前までは、ランチとディナーの間(15:00~17:00)に狙っていけば、並ばずに入れたのですが、最近ではそんなアイドルタイムでさえも行列ができていることが多くなっていますね。

とはいえ、待ち時間の短さでは、やはりその時間帯がおすすめです。

19:00を過ぎると待ち時間が減っていくるのですが、日によっては、既に売り切れ御礼で何も食べれない場合もあるので、難しいところです。

香港『甘牌焼鵝/Kam's Roast Goose(カムズ・ローストグース)』香港式焼物

店に着いたら、まずカウンターあたりにいる受付スタッフに、人数を伝えます。テイクアウトを待っているお客さんもいるので、人だかりから想像するよりは時間がかからずに入店できると思います。

あと、早く入るコツとしては、少人数で行くことでしょうか。1人だとベスト。

相席になりますが、1人席が空けば、スルッと先に入れることがあります。メニューは豊富なので、大人数でシェアするのも楽しいお店ですが、その場合は、待つ時間も楽しむしかありませんね。

旅行で香港に行く場合、待ち時間にあまり無駄な時間を使いたくないという方もいるでしょうが、考えようによっては、待てば食べれるということでもあります。

予約制だと席が埋まっていたら、その日は絶対無理ということになってしまいますので。うまく使い分けるのがベストだと思います。

 

 

 

 

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『甘牌焼鵝/Kam’s Roast Goose』店舗情報

営業時間:11:30-21:30 定休日:無休
平均予算:1,500~4,000円
電話:+852 2520 1110
住所:Po Wah Commercial Centre, 226 Hennessy Rd, Wan Chai, Hongkong
オフィシャルHP(英文)はこちら

予約に関して

予約は受け付けていませんので、店頭で並びます。ランチタイムはとくに混みますので、そこを避けていくのがベターです。

店の地図

 

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