韓国・ソウル『TocToc/톡톡(トク トク)』イノベーティブ ☆

ソウル発、「アジアのベストレストラン50」の特別賞「One to Watch」2017を獲得し(2018年度はNo.42にランクイン)、韓国にとどまらずアジアの次世代を担うホープに躍り出た『TocToc(トクトク)』。
元音楽家のシェフが徹底的に食材にこだわり、奏で出すオリジナリティはどこからくるのでしょうか。
初夏のソウルに駆けつけました。
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国産食材への徹底とプレゼンテーションのハーモニーから導かれる新感覚ガストロノミー

フランス語でノックの音を意味する『TocToc(トクトク)』。

シェフのキム・テチュン氏によれば、ゲストの「味覚をノックする」という想いが込められているとのことですが、訪れた客を通して、アジア全域への扉を開けたのが、2017年春のことでした。

・2017「One to Watch」受賞で、韓国の人気店から一気にアジアの注目店へ

2013年4月にソウルの狎鴎亭(アックジョン)にオープン。アッと言う間に、韓国内の旬の食材の魅力を引き出した料理を提供する店として、評判となっていたのですが、その名を国外にも轟かせたのが、2017年春のこと。

「アジアのベスト・レストラン50」の「One to Watch」を獲得したのです。

ベスト50には入りませんでしたが、この賞は「次に来る店」という特別賞なので、むしろランク内よりも目立ったりします。

実際、韓国の創作フレンチが「One to Watch」を獲ったといういくつかのニュースが日本にも配信されていました。
(*追記:2018年はNo.42にランクイン)

2013年はシンガポールの『JAAN(ジャーン)』、’14年は香港の『天空龍吟(Tenku RyuGin)』、’15年はソウルの『羅宴(La Yeon)』、そして、’16年は東京の『フロリレージュ』がこの賞を獲得しています。

これらのレストランが、その後アジアレベルの人気を獲得していったことを見ると、この『トクトク』の成功も約束されたようにも思えますが、さてどうなのでしょうか? 実際に訪れてみました。

店は、『Mingles(ミングルス)』『Jungsik(チョンシク)』などの実力店がある狎鴎亭(アックジョン)エリアにあります。

いかにも雑居ビル風な建物の古びたエレベーターに乗り、3階まで上がると、そこにはカフェ風の店が広がっています。ビルの外観とは異なり店内は清潔で、インテリアもきちんと選ばれたことがすぐわかるような調和の取れたものなので、まずは好印象。

・フランス料理をメインに、和食、イタリア料理など様々な技法を縦横無尽に駆使

メニューはコースが2種で「TOC NOMY」(120,000韓国ウォン)と「THE SIGNATURES」(100,000韓国ウォン)。アラカルトもあります。今回は「TOC NOMY」で。

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アミューズから「結構、大きいのが来たな」と思ったら、液体窒素の白煙が立ちました。アミューズはそもそも「口を楽しませるもの」という意味ですが、「目も楽しませたい」ということでしょうか。「牛の刺身」「うなぎの白焼き」「エビの唐揚げ」など、ちゃんと口も楽しませてもらいました。

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なんとなく「お酒はいいか」と思っていた夜なのですが、料理とワインリストの良さにつられて、仏ロワールの「Château Pierre-Bise/Anjou – Les Rouannières 2014」で。

また、アミューズのあとに出てきたケークサレのようなパンにさることながら、バターには昆布が! 細かいところにこだわっています。

続いて前菜は「真鯛のタルタル」、「鮎」、「ガスパッチョ」と夏尽くし。訪れたのが、7月でしたので、まさに旬の食材揃い踏みです。

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