Contents
6月25日夜、シンガポールのマリーナベイサンズでのセレモニーで、「世界のベストレストラン50(World’s 50 Best Restaurants)」が発表。
No.1はフランスの『Mirazur(ミラジュール)』、No.2にデンマークの『Noma(ノーマ)』が復活、No.3がスペインの『Asador Etxebarri(アサドール・エチェバリ)』と、多少の変化はあった2019年度。
ここでは、全体に対する雑感とともに、アジアからランクインしたレストランの全リストを紹介します。
▽全ランキングは、オフィシャルwebでご覧いただけます▽
2019年度「世界のベストレストラン50」発表!
イタリア国境近くにあるフランス・マントンの『Mirazur』が、「世界のベストレストラン50 2019」のNo.1を獲得。
日本での知名度は高くないので、多少の驚きはあったかもしれませんが、2018年はno.3、2017年度はNo.4と上位に付けていたレストランなので、可能性はあったわけです。
しかも今年から、昨年までのNo.1獲得店は殿堂入り(「Best of the Best」という別枠ができました)とされ、ノミネートされないというレギュレーションに変更されているので、本命の1つではありました。
ただ、No.2に入った『Noma 2.0(ノーマ)』とどちらかになるだろうという下馬評ではあったのですが。
『Noma(ノーマ)』として捉えた場合は、既存のチャンピオンですが、リニューアルオープンして「ニューノーマ」だったり「ノーマ 2.0」となっているということで、投票の対象にはなっています。
No.3のスペイン『Asador Etxebarri(アサドール・エチェバリ)』などは、既にアジアのガストロノミーへ大きな影響を与えている店なので、しっくり来る方も多いかもしれません。
・アジアのレストランの動向は?
アジアからNo.50位内へのランクインは、7店舗。ほぼ事前に予想した通りになりました。
最高位は、バンコクの『GAGGAN(ガガン)』のNo.4で、「アジアのベストレストラン50 2019」でのNo.1は逃したものの、こちらで取り返したかたちになります。
そして、No.11の東京『傅(DEN)』、No.18にシンガポール『オデット(Odette)』という「アジアのベストレストラン50 2019」でのトップ3が順当に続きます。
・全体を通した雑感
全体を観ていて感じたのは、本年度はシンガポールでの開催になったものの、「世界のベストレストラン50」は、やはりヨーロッパ中心のイベントなのだなということです。
アジアにしろ南米にしろ、最新のベスト50が発表されているわけなので、事前にNo.50-120のランキングが発表された時点で、だいたいどの店が世界のベスト50に入ってくるかの予想は付いてしまいます(なので、驚いたのは、アジアでno.7だった台北の『MUME』が世界のno.120にも入っていなかったことくらいでした)。
となると、どの店が入ってくるのか?というランキングの楽しさは、ヨーロッパのレストランへの興味しか残っていません。まあ、あとは北米やアフリカもありますが、脇役ではありますよね。
逆に考えると、「ヨーロッパのベストレストラン50」があってもいいかと思わなくもないのですが、そうすると「世界のベストレストラン」が、単なるセレモニーになってしまうリスクもありますし。
ベスト50の影響力が大きくなってきただけに、どう世界の各地を扱うかというシステムだったりを、さらに見直す時期に差し掛かっているのはたしかです。
実際、昨年までのNo.1獲得店は、殿堂入りとしてノミネートされないとか、投票権を持つアカデミー会員を男女半数にしたとか、レギュレーションに変更はありましたが、結果としてのリストに大きな影響は与えてないように映ります。
今回の式典中、「多様性」という言葉が、何度か発せられていましたが、もっとやり切ってほしいな?と。
・今回のランキングで気になったポイントは?
ライブストリーミングを観ながら気になったメモをそのまま掲載しておきます。
・No.1~3に、ヨーロッパのなかでは地方都市の店が入ったこと
→no.2『ノーマ』のコペンハーゲンは今や美食都市かもしれませんが、マントンとアクスペと行って場所のイメージが付く人がどれくらいいるのだろう?
・北米のベストレストランを、メキシコシティの『Pujol(プジョル)』が獲得したこと
→昨年に続き、ニューヨークなどのアメリカではなく、メキシコのレストランだったことに、勢力の分散を感じてしまうのは行き過ぎか?
・シェフたちからの支持がもっとも高かった「the Chefs’ Choice Award」をフランスのAlain Passard(アラン・パッサール)が受賞したこと
→野菜に特化した、かなりマニアックな指向という印象なのですが、ここに未来への鍵があるのか?
・日本料理のトップが、ペルーの『MAIDO(マイド)』だったこと
→日本料理が日本だけのものでなくなるのは、国際化という意味では良いことだと思いますが、実際はどうなのだろうか?
No.1-25にランクインしたアジアのレストラン
No.4:バンコク『ガガン(Gaggan)』プログレッシブ・インディアン
> 日本語可!『ガガン』をグルヤクで予約する
No.11:東京『傅(DEN)』日本料理 *The Art of Hospitality Award
No.18:シンガポール『オデット(Odette)』フランス料理
> 日本語可!『オデット』をグルヤクで予約する
No.22:東京『NARISAWA』イノベーティブ
> 『NARISAWA』をぐるなびで予約する
No.26-50にランクインしたアジアのレストラン
No.41:香港『大班樓(The Chairman)』広東料理
> 日本語可!『大班樓』をグルヤクで予約する
No.45:バンコク『ズーリング(Suhring)』モダンジャーマン
> 日本語可!『ズーリング』をグルヤクで予約する
No.48:上海『ウルトラバイオレット(ultraviolet)』イノベーティブ
> 日本語可!『ウルトラバイオレット バイ ポールパイレート』をグルヤクで予約する
No.51-75にランクインしたアジアのレストラン
No.59:シンガポール『BURNT ENDS(バーントエンズ)』バーベキュー
>日本語可!『バーント エンズ』をグルヤクで予約する
No.60:インド・ニューデリー『INDIAN ACCENT(インディアン・アクセント)』コンテンポラリー・インディアン
>日本語可!『インディアン アクセント』をグルヤクで予約する
No.62:日本・東京『日本料理 龍吟』日本料理
No.63:日本・東京『FLORILÈGE(フロリレージュ)』コンテンポラリー・フレンチ
> 『フロリレージュ』をぐるなびで予約する
No.69:タイ・バンコク『NAHM(ナーム)』タイ料理
> 日本語可!『ナーム』をグルヤクで予約する
No.76-100にランクインしたアジアのレストラン
No.79:韓国・ソウル『MINGLES(ミングルス)』モダンコリアン
> 日本語可!『ミングルス』をグルヤクで予約する
No.88:香港『龍景軒/LUNG KING HEEN(ロンキンヒン)』広東料理
> 日本語可!『龍景軒(ロン キン ヒン)』をグルヤクで予約する
No.91:日本・東京『鮨さいとう』寿司
No.93:日本・大阪『La Cime(ラ・シーム)』コンテンポラリーフレンチ
No.95:タイ・バンコク『GAA(ガー)』イノベーティブ
> 日本語可!『Gaa』をグルヤクで予約する
No.96:香港『BELON(ベロン)』フランス料理
> 日本語可!『Belon』をグルヤクで予約する
No.101-120にランクインしたアジアのレストラン
No.102:香港『AMBER(アンバー)』フランス料理
> 日本語可!『アンバー』をグルヤクで予約する
No.103:マカオ『JADE DRAGON(ジェードドラゴン)』広東料理
> 日本語可!『ジェード・ドラゴン』をグルヤクで予約する
No.107:日本・東京『Il Ristorante Luca Fantin(イル・リストランテ ルカ・ファンティン)』コンテンポラリーイタリアン
> 『イル・リストランテ』を一休で予約する
No.113:香港『VEA(ヴェア)』イノベーティブ
> 日本語可!『VEA Restaurant and Lounge』をグルヤクで予約する
No.120:日本・東京『SUGALABO(スガラボ)』フランス料理
「アジアのベストレストラン50」の最新版リストはこちらで!
「アジアのベストバー50」の最新版リストはこちらで!